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北京原人の頭蓋骨本格捜索へ [歴史]

北京市房山区政府は、日中戦争が激化する中で行方不明になった北京原人の頭蓋骨の化石を見つけ出すための専門委員会を来月2日に発足させることを明らかにした。捜索はこれまでは民間や学者の間で行われてきたが、中国当局が初めて本格的に乗り出すことになり、日本や米国にも協力を求めていくという。

北京原人とは、1927年に北京郊外の周口店遺跡で現代人と異なる歯の化石が出土し、1929年にはほぼ完全な頭蓋骨の化石が発見されたことにより北京原人の存在が判明した。その後1937年まで発掘が行われて多数の化石が見つかっている。しかし、日中戦争の激化を受けて、米中関係者が1941年に化石を米国へ移送するよう決定(1941年12月8日に米国の輸送船で天津港から運び出す)したが、日米開戦に伴う混乱の中で行方不明になったという。

学術的には「ようやく動いたか」ということになる。しかし、戦後60年、あまりにも長い時間の間、中国当局は放置していたものである。当時、この作業を行った人たちも高齢化で他界した人が殆どになっているし、民間でも限界と言ったところというのも納得できる。

しかし、この時期に当局が動いたということは何となく政治的戦略の胡散臭さを感じてしまう。「学術」の見地から言うと、日米も協力要請があれば協力せざるを得ない。拒否した暁には、屁理屈を付けて再び暴動への道を生み出してしまう可能性がある。また、中国としたら、このどさくさに紛れて、資金は日米に出させることを考える。(たかり国家・中国であれば、こんなことを考えるのは朝飯前で、日本は反論を考える時間が無く、中国の策略に乗ってしまう。→日本の外交がいかに戦略がないかを考えれば、残念だがこういう答えが出てしまう...)

本当に学術のために動いたものであってもらいたいのだが...


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