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タイソン復帰戦はTKO負け [スポーツ]

ボクシングの元統一世界ヘビー級チャンピオンであるマイク・タイソンが、約1年ぶりとなる復帰戦のリング(ワシントンで開催)に上がった。しかし、対戦相手のケビン・マクブライド(アイルランド)に6回終了TKOで敗れた。これで彼の通算戦績は58戦50勝(44KO)6敗2無効試合となった。

すでに38才になっているタイソンだが、やはり限界ということなのだろうか。試合後、「もう気持ちが乗らない。おそらく、これ以上は闘わないだろう。この程度のボクサーたちに負けたからといって、ボクシングを見下すつもりもない」と語ったが、この言葉は「引退」をにおわせている。(彼も今度の負け方によってようやく決心が出来たのだろう。)

アメリカでは、40才を過ぎても現役でいるボクサーもいるため、タイソンの年齢は決して高いというものではないが、体力の衰えというのは個人差があり、タイソンも現役と別れを告げていても決しておかしい年齢ではない。しかし、タイソンというようビッグネームになると、やはりあまりにも無様な試合をする訳にはいかないのもまた事実である。第一、この年になっての約1年ぶりの試合というのは、20代の選手にとったら数年のブランクがあるのと同じことである。

相手を一撃のKOで沈めていたタイソンを知っているだけに、「お疲れ様でした」という言葉を贈ると同時に、これ以上の復帰をすることをしないでもらいたいものである。(こうして一つの時代は完全に幕を閉じたと考えたい。)



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