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キトラ古墳・新たな発見 [歴史]

奈良県明日香村のキトラ古墳は、現在、劣化が進む極彩色壁画のはぎ取り作業が行われている。そこで新たな発見があった。それは、獣頭人身の十二支図「午」とみられる壁画の一部が新たに見つかったのである。十二支図としては6体目となる。

現在行われているはぎ取り作業は、石室南壁に描かれた四神図の「朱雀」についてであるが、表面の漆喰を樹脂で強化し、朱雀図下方の絵の見えなかった部分(縦33cm、横29cm)をはがして裏側から見ると、絵の下地になっている漆喰部分が崩落した2ヶ所(各2~3cm四方)で、赤い顔料や墨線が確認できたという。

状況からすると、朱雀を助けるための作業中に運良く発見されたということになる。本来、劣化が進まない状態で壁画の管理が出来ていたら、今回のようにはぎ取り作業は行われるものではなかったが、何という皮肉であろうか。

歴史上の発見であり、夢とロマンを感じ、心を引かれることではあるが、発掘作業によって古代の至宝が傷ついていくのもまた事実である。何かいい方法はないものだろうか。



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