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アスベスト被害の続報出る [災害]

建材メーカーのニチアスが、1976年から昨年までにアスベストが原因とみられる肺がんやじん肺で死亡した従業員や作業員が計141人いたと発表した。更に、現在も療養中の24人を含め計165人が労災認定され、全員に見舞金が支払われた。これまでに周辺住民の被害の報告はないという。

先日、クボタが発表したが、当然のことながら他社の被害が発表されるのは時間の問題であった。今後も更に出てきて当然である。(残念なことだが、被害者の数はとんでもない数字になることが予想される。)30年前に人体に影響がある、ということで一部での使用が禁止されたのに、全部が禁止されなかったという政府の愚策があり、また、アスベストを扱っていたメーカーは1社や2社ではなく、たくさんあったのだから、どう考えても当たり前のことである。

現在の省庁では、経産省、厚労省、環境省という複数の省庁が絡んでいるということになるが、まだこれからもたくさん出てくることが当たり前なのである。特に、経産省(旧通産省)は経済優先で放置していたということで、その責任は重い。

次はどこのメーカーが発表するのか。こういう所にも企業の体質が現れる。それにしても、大部分の企業は株主総会を終えたばかりである。とりあえずは被害の発表を先送りにしたことで株主総会を乗り切った企業も、のほほんとしていられない。過去にアスベストを扱っていたかどうかは簡単に分かってしまうので、一刻も早く被害状況を発表した方がいいですよ。(遅くなればなるほど、後出しと言われて企業体質まで問われることになるだけである。)でも、中には、それでも「被害はない」と言って責任を逃れようとする企業もあるのだろうな...



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