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ローマで皇帝の大理石像発見される [歴史]

ローマ市内にある古代ローマの中心地の遺跡フォロ・ロマーノの下水道跡から、ローマ皇帝コンスタンティヌス大帝(在位は西暦306~337年)の首から上の大理石像が発見されたことを発掘チームが明らかにした。発見された像は、高さ約60cmで、最近ではこれほど大きく保存状態のいい像が発見されるのは珍しいとしている。

ただ、なぜ下水道跡から見つかったかについては不明だという。推論として、ローマ帝国崩壊後、詰まった下水道をかき出すために像が使われた可能性があるとしている。また、下水道に置かれたことで保存状態が良かったというが、何が幸いするのかはわからないものである。

尚、この像は、来年開館予定の「フォロ・ロマーノ美術館」で展示される予定という。

世界史で学んでいるだろうが、コンスタンティヌス大帝は、キリスト教に改宗した最初のローマ皇帝であり、東ローマ帝国の首都だったコンスタンティノープルを建設した皇帝である。

ローマ時代であれば偉大な皇帝ということになるが、時代が変わってしまえば皇帝の像であってもただの物体にされている、という所は面白いものである。帝国が崩壊して滅亡しているのだから、そういう扱いをされることも仕方がないのかもしれないとも思うが、よくもまあ発見されたものである。歴史的価値のある像として、大事にしてもらいたいものである。



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