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ネット詐欺・子犬を売ります [事件]

大阪府警箕面署は、オークションサイトで子犬を売ると嘘の情報を掲載し、現金をだまし取ったとして、詐欺などの疑いで福岡県に住む無職の男(37)を逮捕、送検した。この男の容疑は、去年8月に子犬2匹を落札した大阪府箕面市の主婦(43)から、金を払って手に入れた他人名義の銀行口座に21万4000円を振り込ませ、だまし取った疑いという。この男は「経営していた自動車整備工場が倒産し借金返済のため詐欺を思い付いた」と供述しているという。

この事件は、「ネット詐欺」という詐欺事件であるが、それだけのことではない。ネットオークションは便利なものであり、現在は普及しつつあるが、「ネットで動物を購入しよう」というユーザー側のモラルの問題でもある。(詐欺は詐欺で、これはそれなりの処罰を与えるというのは当然です。)

ネットで購入した場合、商品はどういう形で届くのか、今一度考えてもらいたい。宅配便や郵便小包で購入した商品は届けられる。(支払いは、予め振り込む、というのが一般的。)ということは、動物をネットで売買した場合は、その動物は単なる物品として扱われることになる。そうなると、動物を無理矢理箱に詰め込んで発送するという悪徳業者が現れるのはごく自然なことである。(輸送中の条件によっては、猛暑/酷寒という環境に晒されることになる。)こういう輩は「命を命として扱わず、単なる商品」という認識である。動物愛護団体が「動物虐待」として声を大にしないことが不思議なぐらいである。

つまり、ネットで動物を購入しよう、というニーズがあることが原因になるのである。第一、直接動物を手にして接しなければ、その動物の性格などは分からない。また、表には現れていない病気を隠すことも可能である。直接接することによって、動物とのコミュニケーションが初めて成立し、それがあってから飼うことを考えるのが正しい手順であろう。とにかくネットで動物の取引を行うということはとても危険な取引を行うということになるのである。(そういう神経は理解できるものではない。)

また、ネットオークションを行っている所は、直ぐにでもペット(動物)のネット売買を完全禁止にするべきである。また、政府もそういう規制をかけるべきなのである。それをしない政府は怠慢としか言いようがない。(動物愛護団体もどうして声高に問題にしないのか、疑問である。)



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