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五山送り火 [京都の話題]

の晩夏を彩る伝統行事「五山送り火」が行われた。「五山送り火」というと仰々しく感じるかもしれないが、「大文字の送り火」のことである。(こう言えば、誰もが容易に分かるであろう。)

送り火は、お盆に迎えた精霊を送り、無病息災を祈るお盆の行事であり、室町時代以降に定着したといわれている。京都三大祭(葵祭、祇園祭、時代祭)にこれを加えて、京都四大行事とも言う。江戸時代後期には「い」、「一」、「竹の先に鈴」、「蛇」、「長刀」などの字形もあったが、これらは早く途絶えたといわれていて、現在は「大」(左大文字と合わせて2つ)「妙法」の字、鳥居、船を形どったものの5つである。

今年は、昨夏の台風23号で倒木した宮津市・天橋立のクロマツが大文字の護摩木の一部に使われた。20時、曇り空のもと、左京区の大文字山では75基の火床に積み上げられた護摩木が次々と点火され、「大」の字が山肌にくっきりと浮かび上がった。続いて「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の順に点火されて、夜空に浮かび上がった。

今年の人出は、京都府警によると約12万人と、去年に比べて2万人少なかった。しかし、テレビ中継なども行われたので、日本各地でその映像を目にした方の数は膨大な数字になっているだろう。

これにより夏も残り少なくなり、秋を迎えることになる。本来は「立秋」以後は「残暑」というが、送り火が終わってから「残暑」というような感覚でいるのだが、これからは本当に「残暑」という言葉を使うことになる。(時間の流れって早い...)



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