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EUが「航空ブラックリスト」作成へ [国際]

ベネズエラで16日に旅客機が墜落し、乗客・乗員160人が死亡するなど、今月に入ってから航空機事故(死亡事故)が多発していることをうけ、欧州連合(EU)は、危ない航空会社を載せた「ブラックリスト」の作成を急ぐことを決めた。インターネットで一般に公開するとしている。

EU欧州委員会によると、まず安全上の理由で、当局から運航の禁止や制限を受けたことがある航空会社について、EU加盟25ヶ国が情報を共有する。欧州委は、ブラックリストに載せる航空会社を選ぶ基準を早急につくり、加盟国と欧州議会に諮る、としていて、年内にはブラックリストをネット上で公開したい、としている。

アメリカでは、国際民間航空機関(ICAO)の基準に従って、航空機の安全に問題がある国を連邦航空局(FAA)が公表している。バングラデシュ、ブルガリア、ウクライナ、セルビア・モンテネグロ、アフリカや中南米などの計26ヶ国が指定されていて、アメリカへの乗り入れや増便の禁止、監視強化などの措置を受けている。

欧州では2004年1月、紅海で墜落事故を起こしたエジプトのフラッシュ航空がスイス当局から「安全基準を満たしていない」とスイスへの乗り入れを禁止されていたことが判明して以来、航空会社の安全情報を共有する取り組みが本格化している。イギリスは、フラッシュ航空など7つの航空会社を3年間の乗り入れ禁止にして、社名を公表するという措置を行った。

ということなので、こうなるとJALがトラブルを多発しているということで、「航空機の安全に問題がある」として、ブラックリストに入る可能性は十分ある、ということか。ネット上でそれが公開されると、間違いなしに欧米では利用客離れが起こる。ブラックリストの公開を年内を目標にしているということからすれば、時間はない。JALは本気で、しかも早期に結果を出さなければ、それこそ世界を相手にした商売が出来なくなる。(その方が、航空機の安全が上がるからいいのかもしれないが...)

ただ、EU全体としてのブラックリストの作成について、安全への取り組みが加盟国の間でばらばらなことなどから、具体化には時間がかかるとの見方も強くある。(でも、EUは「安全」という話になったら、これを優先させる所があるから、多少遅れても、公開することになるものと思われる。)
いずれにしても、JALにとっては、新たな経営上の問題になることは間違いない。でも、それは自分がまいた種でもあるのだが...(とにかく、今のままであればJALは消えてくれた方が世の中のためになる。)



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