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米航空機・乳幼児チャイルドシート使用は任意 [国際]

アメリカ連邦航空局(FAA)は、航空機に乗る乳幼児に対してチャイルドシートの使用を義務付けるべきかどうかを検討していたが、「義務化はしない」という結論を発表した。尚、「任意でのチャイルドシート使用は推奨していく」としている。

アメリカでは、2歳未満の乳幼児は大人が抱いて乗れば運賃は無料だが、チャイルドシートを利用すると、座席を占有するので運賃がかかることになっている。このため、チャイルドシート使用を義務化すると乗客の負担が増えることになり、そうなると航空機からハイウェーに家族旅行客が流れることになり、その結果、ハイウェーでの事故による死者数が増える恐れがある、というのである。

確かに、航空機事故とハイウェー事故(車の事故)の発生件数は桁違いに違い、車の方が圧倒的に発生件数が多く、死者の数も多い。(2004年、アメリカでは約4.3万人がハイウェー事故で死亡している。)

実に合理的な判断だと思われる。しかも、現状で問題を起こしている訳ではないので、妥当な所である。しかもこれだと、航空業界に対しても、自動車業界に対しても、新たな規制とならず、形としたら完全に現状維持ということになる。尚、理由として挙げられていることも、個よりは集団で、ということになり、公共交通の意義を認めていることにもなる。新たな規制に繋がる判断が出ることも考えていたが、現実的な判断であったということになる。



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