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戦隊回顧録35 [特撮研究]

戦隊の長官について述べているが、今回は長官に関するおまけ話。(物語上の話ではなく、それを演じた俳優さんについて述べることにする。)

戦隊シリーズの物語の主役はレッドである。その他の戦隊メンバーも主役となる物語もあるが、全体の物語で考えたら彼らは主人公の一人であり、主役はレッドである。一方、長官となると、主人公たちをサポートする立場であり、脇役である。しかし、主人公たちを導いていく立場にあることから、存在感のある脇役である。(これは敵のボスや幹部にも共通して言えることである。)そんなことから、戦隊長官のキャスティングというのはとても重要なものとなる。

その長官に、ロボットや異星人、動物や人間ではない生命体として、着ぐるみキャラとしたり、マペットのような作り物キャラとする戦隊があり、この場合、演じる俳優さんはいない。(声優さんは存在する。また、現役・マジレンジャーは作り物キャラが長官であり、これに該当する。)。しかし、これまでの戦隊では、長官を人が演じたというのが2/3となる19戦隊ある。(戦隊回顧録26~34を参照してください。)今回は、その長官を演じた俳優さんにスポットを当てることにする。(それにしても前置きが長くなった。)

初期戦隊では、戦隊組織にミリタリー色が前面に出ていたことからベテランの男優さんが演じていた。(以下、敬称は略させていただきます。また、着ぐるみなどの長官は省略しています。)

まずは「第一期」ということで、貫禄派の長官が続く。ゴレンジャーの高原駿雄、ジャッカーの田中浩、バトルフィーバーの東千代之介、サンバルカンの岸田森、ゴーグルⅤの中谷昇(「巨獣特捜ジャスピオン」のエジン)、というように見るからに貫禄がある俳優が演じてきた。この時期の長官は、ゴレンジャーの江戸川総司令とサンバルカンの嵐山長官を除いた他の3人は口ひげを蓄えていて、容姿だけでも貫禄があるし、嵐山長官はサングラスが貫禄を出している。この中では次の二人は注目キャストということになる。

まずは東千代之介。彼と言えば、日本映画で「里見八犬伝」「新諸国物語 笛吹童子」「百面童子」などの時代劇ヒーローを演じてきており、まさに貫禄のある長官である。(貫禄ということでは、歴代戦隊長官の中では最もある存在といえる。)

次は、岸田森。「怪奇大作戦」「ファイヤーマン」「帰ってきたウルトラマン」という円谷作品でお馴染みの個性派俳優であるが、サングラスがトレードマークの嵐山長官、長官と父親としての二面を見事に熱演した。

この後の長官は、貫禄というものは小振りになったが、存在感のある個性派俳優たちが演じてきた。(ここが「第二期」ということになる。)ダイナマンは島田順司(後に「はぐれ刑事純情派」の川辺課長という代表的な役がある)、チェンジマンの藤巻潤(「ザ・ガードマン」)、マスクマンの谷隼人(「キイハンター」や映画「不良番長」シリーズ)、ターボレンジャーの岡本富士太(「中学生日記」)というように続く。

この時期の長官の特徴は、衣装に凝っているということが挙げられる。ダイナマンの夢野博士はコスプレ・マニアのような所があり、そんな服を着るのかというような服を着用しているし、チェンジマンの伊吹長官は革ジャンに凝っている。マスクマンの姿長官はホテルのベルボーイを思わせる衣装だし、ターボレンジャーの太宰博士は白衣に凝っている。

続いて「第三期」がジェットマンから始まることになるが、長官を演じた俳優さんについて記すことの全体量のバランスを考えて、ここから先は次回ということにする。



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