SSブログ

アンデス文明の聖地確認? [歴史]

南米の古代帝国と言えば、「インカ帝国」の名前を思い浮かべるだろうが、そのインカ帝国が支配する前からアンデス文明の聖地と伝えられてきたパチャカマク遺跡(ペルーのリマ郊外)で、新たな発見があった。15世紀以降にインカ帝国が支配する以前の墓が発掘され、その中から約40体のミイラが発見されたというのである。

パチャカマクはスペイン人征服者の記録などを根拠に、インカによる支配の以前からアンデス文明の聖地と伝えられてきたが、それを証明するものは数少なく、謎に秘められた存在であった。しかし、今回の発見によってこの仮説を考古学的に補強することができるようになり、謎が多い宗教都市パチャカマクの実像を知る貴重な資料となることは間違いない。

それにしても、最近は歴史的な発見が国内外で続いている。歴史の中でしか語られることのない古代文明がまた一つ新たな姿となって知られるということはロマンを感じるが、「聖地」というようなものは謎のままであってほしい、という気持ちもあって、ちょっと複雑な気にもなる。(でも、新たに分かったことから新たなロマンを感じるのもまた事実である。)

それにしても、日本史、世界史のいずれも、現代史は別としても古代から中世にかけては勉強をし直さないといけなくなったということは間違いない。(こうして見ると、時間が経過すればするほど、「歴史」は学習するべき事項が増えていくことになる。江戸時代、室町時代、平安時代、…、と遡っていけば、歴史の成績は良かったのでしょうね~)



共通テーマ:ニュース

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。