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戦隊回顧録37 [特撮研究]

これまで色々と戦隊について語ってきているが、今回からは、一旦原点に戻って「色」をテーマに(何回か)述べていくことにする。

」と言えば戦隊の特徴の一つでもある。初代戦隊・ゴレンジャーは5色に色分けされた5人のヒーローということで、実に分かりやすいヒーロー・チームとなった。そして、その作品の成功によって、戦隊の色は「赤、青、黄、桃、緑」という色というイメージがあるが、実はそうでもないのである。(その一つとして、「赤」がリーダーという認識があるが、「赤」がリーダーでない戦隊もある。→これに関しては、戦隊リーダーということで別の機会に述べることにする。)

ここでは5人の色の組み合わせを中心に述べていくことにする。よって、第六の戦士が加わる戦隊については、新メンバーは別扱いとする。(結成時メンバーを基本とするため。)3人または4人戦隊(ジャッカー、サンバルカン、ライブマン、ハリケンジャー、アバレンジャー)については別に述べることにする。(第六の先史についても、別の機会に述べる予定である。)また、名乗りの順番はここでは考えないで、あくまでも5色の組み合わせで述べることにする。

5色の組み合わせパターンは24戦隊(29戦隊あるが、5つは5人戦隊ではないため)で4種類ある。1)「赤、青、黄、桃、緑」、2)「赤、青、黄、桃、黒」、3)「赤、青、桃、白、黒」、4)「赤、青、黄、白、黒」である。以下、それぞれについて簡単に記すことにする。

1)「赤、青、黄、桃、緑」は、ゴレンジャー、デンジマン、バイオマン、フラッシュマン、ダイレンジャー、オーレンジャー、カーレンジャー、ギンガマン、ゴーゴーファイブ、タイムレンジャー、デカレンジャー、マジレンジャーの12戦隊で、最も多い色パターンである。初代戦隊・ゴレンジャーの色パターンでもあり、やはりこの組み合わせが馴染みが深いということになるのであろうが、初期から中期戦隊ではこの色パターンが連続して登場したものではなく、「オーレンジャー」以降で集中するようになっている。やはり、元祖・ゴレンジャーがここに含まれていることから、この5色が「戦隊の基本色」と言うことが出来る。

2)「赤、青、黄、桃、黒」は、バトルフィーバー、ゴーグルⅤ、ダイナマン、マスクマン、ターボレンジャー、ファイブマン、ジュウレンジャー、メガレンジャーの8戦隊である。「ゴーゴーファイブ」が誕生するまでは、こちらの色パターンが戦隊では最もポピュラーなものであった。この色パターンのスタートが、巨大ロボが加わり、原作が八手三郎名義になった「スーパー戦隊」を原点としていて、一時はこちらが主導権を握ったが、石ノ森先生原作のゴレンジャーとジャッカーまでもを含めたシリーズをひとくくりにするということになったため、全体の原点であるゴレンジャーに再び中心の座を譲ったことになった。

3)「赤、青、桃、白、黒」は、チェンジマンの1つのみ。「白」が初めて戦隊設立時の色として加わることになった。しかし、その後に受け継がれることがないということを考えると、イレギュラーだったということになってしまう。

4)「赤、青、黄、白、黒」は、ジェットマン、カクレンジャー、ガオレンジャーの3戦隊である。この組み合わせは、異色作・ジェットマンのカラーリングであり、「ジェットマン・カラー」だと思っていたが、後にこのパターンの戦隊が生まれているので、その言い方は不的確である。しかし、そういう言い方が出来るほどジェットマンは特徴があったと言うことにもなる。しかし、カクレンジャーは、初の「赤」以外のリーダーとなった作品であり、そのインパクトを考えるともっと口にされてもいいと思うのだが...

尚、3人戦隊と4人戦隊についての色パターンは、3人戦隊(サンバルカン、ライブマン、ハリケンジャー)はいずれもが「赤、青、黄」、4人戦隊は「赤、青、桃、緑」(ジャッカー)と「赤、青、黄、黒」(アバレンジャー)が1つずつということになっている。(これについては、別の機会に取り上げることにする。)

こうして見ると、全戦隊に存在している色は「赤」と「青」の2色である。また、ここに登場した色は「赤、青、黄、桃、緑、黒、白」の7色である。(しかし、第六の戦士の中には「銀」「金」という色もあり、現時点での戦隊カラーは9色になっている。(金銀以外の第六の戦士がいるが、それらは前記7色に含まれている色である。))

次回は、「色」の2回目として、第六の戦士について述べる予定。



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