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日光の重要文化財を傷つけた男に修復費請求 [事件]

世界遺産の栃木県日光市にある日光二荒山神社が、国の重要文化財「神橋」の欄干に傷をつけた男に修復費用を請求する方針を決めたことが分かった。請求金額は約20万円という。神社は「文化財保護の重要性を認識してもらうため」としている。

この男は、立ち入り禁止時間の10日23時ごろ、高さ約2mの柵を乗り越えて侵入し、橋中央付近の欄干に足をかけ、約10m下の川に飛び込んで自殺しそうなそぶりをしていたが、駆けつけた日光署員や神社職員に保護された。この時、欄干の上部に約50cmにわたって靴底による擦り傷がつき、その他欄干にタバコの火を押しつけたような跡があったという。

神社の判断は妥当なものである。そもそも立ち入り禁止としている時間に侵入したのだから、これは不法侵入である。よって、「文化財保護」を理由としなくても、不法行為によって被った被害の修復であるから、その費用を原因となった男に請求するのは当然のことである。

日々発生する事件について、このような後処理についての報道というのは珍しいことであるが、問題を起こした場合、その後処理について、現状回復のために発生した費用を請求される、ということを伝えると、多少は犯罪発生の抑止力になることが考えられる。そのためにも、こんような報道は行ってもらいたいものである。実際、事件の後処理については殆ど世の中に知られていないという現状があるだけに、厳罰化に頼らない犯罪抑止を考えることは重要である。



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