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上賀茂神社、古系図と地図をデジタルデータ化 [京都の話題]

上賀茂神社の社家に伝わる古系図「賀茂禰宜神主系図」(十六巻、重要文化財)と、江戸から明治時代の5枚の古地図をデジタルデータとして保存するということが24日から始まり、大型スキャナーを用いた読み取り作業が上賀茂神社で行われた。

今回、デジタルデータ化された古系図は鎌倉から江戸時代に書かれた平安中期以来の社家の系図であり、古地図は明治維新で国に社寺領が没収される以前の村の姿を記録しているもので、共に歴史的資料としての勝ちが高いものである。デジタルデータ化されることで、今までは紙に書かれていた現物を大切に保管しなければならず、簡単にそれを見るという訳にはいかなかったが、今後はデータを見ることで原版に一切触れずに見ることが出来るようになる。また、データを複製することで多くの人にそれを配布することもできるようになる。そのため、人類が積み上げてきた文献をデジタルデータ化することは大きなメリットがある。(人類がこれまでに残してきた数多くの文献は、こうするべきである。)

今回のスキャナーによるデータ読み込みは26日まで行われ、その後でデータをCD-Rに焼いて、会員に配布するとしているが、とても有意義なことである。今後、このような取り組みは広げていってもらいたいところである。(役所の紙書類についても同様のことが言える。)が、原版の保管については、今以上に慎重になって厳重管理の上、保管し続ける、ということを忘れないで下さいよ。



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