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またもJALと管制官の不祥事 [不祥事]

8/16に新潟空港で、JAL機が飛行計画の承認を得ずに離陸するという不祥事が起こった(こちらの記事でそのことに触れています。)が、今度は宮崎空港で、しかもまたJAL機に対して同様の不祥事が発生した。

発生したのは9/23の19:40ごろのこと。宮崎発福岡行きのJAL3636便(MD81型、乗客乗員計45人)が、管制官から飛行計画の承認を受けずに離陸していたのである。今回も、機長と管制官の双方が離陸前に計画承認を確認することになっているが、いずれも忘れていたという。(出発準備を終えたJAL機は、宮崎空港の飛行場管制官に飛行計画の承認を要求した。管制官は福岡航空交通管制部に承認を確認したが、機長には伝えなかった。また、機長も承認を受けていないことに気づかないまま管制官に離陸を要求し、19:53に離陸した。)その後、上昇中に機長は別のレーダー管制官とのやりとりの中で計画の承認を受けていないことに気づき、この管制官から識別番号を与えられて飛行を継続したという。(でも、これは定められた正常な手順ではない。)これに対して国交省は「正常な手順ではないが、結果として識別番号を与えたためにレーダーにも正常に表示されており、安全上の問題はなかった」としているが、ふざけるな、そんなことで本当に安全が確保出来るのか!これはたまたま上手くいっただけであり、結果オーライでしかない。何のために航空法があるのか分かっているのであろうか?(これは、泥棒が逮捕されたが、盗んだ物全てを返したから不問にする、というのと同じである。)

8/16の新潟空港で起こった時に、再発防止のために国交省とJALは手順を書いたチェックリストなどを導入したが、それから僅か1ヶ月である。今回の管制官も機長もそのリストを正しく記入していなかった、というのであるから、これは指導不足であり、何をやっていたのかということになり、その責任は重い。

また、国交省が「結果オーライ」ということを認めるのであれば、トラブルが相次いでいる日本の航空路を飛ぶ飛行機の安全管理は「運任せ」ということになってしまう。改めて再発防止策を打ち出すと共に、その指導を徹底してもらわなければならない。(徹底させることが最も重要であり、再発防止策を出したから、それでOKにはならない。)



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