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toto、累積赤字150億円超過 [時事ネタ]

独立行政法人・日本スポーツ振興センター(文科省の外郭団体)が運営するサッカーくじ(toto)の累積赤字が、2004年度決算で154億円に達することが会計検査院の調べで分かった。これは2003年度決算でくじのシステム開発の初期投資に絡む銀行への返済金の内、支払いを先送りした約90億円を費用として計上しておらず、会計検査院に改善を求められて2004年度に先送りした約60億円も含めて計上し直したため、赤字が一気に膨らんだ形になった。

totoは、420億円程度の年間売り上げとなれば黒字になるが、2001年度こそ604億円の売り上げがあったのが、翌年からは、408億円、203億円、156億円というように3年続けて売り上げが落ち込んでいる。(当初は800~2000億円の年間売り上げと見込んでいたというから、どういう計算をしていたのだろうか。役人得意の「希望的数値」+「大甘計算」の賜ですね。)

また、このような売り上げの減少に伴って、2001年度からの5年間、毎年70億円ずつの初期投資の返済を、2002年度は20億円、2003年度は70億円を先送りしているため、230億円の負債を抱えていることになっている。

更に、もう一つ、黒字になった場合、地方公共団体やスポーツ団体のスポーツ振興事業に助成することになっているtotoであるが、この状況では助成金は1円も出せなくなるということになりかねない。こうなったら、totoの創設時に掲げた目標を失ってしまうことになる。

まあ、運営している所が文科省の外郭団体の独立行政法人ということで、これは実質的には国営みたいなものである。当初見込みに対して売り上げが全然届いていないのであれば、早急に対策を打つのが常識であるが、そういう努力が見えてこない。(新しいtotoを出しているが、行動が遅すぎるし、焼け石に水。)このままでは、「toto」が姿を消す日も近いかもしれない。(消えてしまえば、これも政府の失政の一つということになる。役人の発想は通用しないということである。←こんなの常識!)



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