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戦隊回顧録41 [特撮研究]

「色」についての5回目となる今回は、それぞれの戦隊カラーについてのPART 2であり、「青」について述べる。

」も「赤」と同様に29全ての戦隊に登場している。しかし、そのキャラクターの幅となると、本当に広いのが「青」の戦士である。「赤」が主人公という座を守り続けているが、これに対抗するということで、あれこれと変化を見せているといえる。尚、「青」は戦隊のリーダーになったことはない(「デカレンジャー」で、2代目デカレッド・バンが赴任する前の4人のチームの時は、ブルーがリーダーという役割であったが、デカレッドが赴任して5人組戦隊になってからはレッドがリーダーであった。ということで、「青」のリーダーといは言えない。)が、レッドに対峙するサブ・リーダーとなったり、力のある戦士になったり、幼い要素を持ったり、ヒロインになったりというように、元祖戦隊・ゴレンジャーにおける5色「赤、青、黄、桃、緑」の内、「赤」以外の4色の役割をこれまでに担っている。(これは「黄」についても当てはまる。)

また、ヒロインとなった「青」は4人で、ライブマン、ジェットマン、ハリケンジャー、マジレンジャーの4戦隊である。中でも、ライブマンとハリケンジャーは3人戦隊であり、「赤、青、黄」の三色が基本の3人戦隊で、女性を何色にするのか、しかもそれまでには「黄」のヒロインはいたが、それに倣わずに初めて「青」を女性にしたライブマンによって、「青」のキャラクターの幅が広がった。(尚、ハリケンジャーはそのライブマンのキャラのイメージを受け継いでいる部分があり、先例(ライブマン)に倣ったということか。)

「青」と言えば、元祖戦隊・ゴレンジャーではサブ・リーダーであったが、この地位は初期戦隊ではしばらくは受け継がれていた。が、「ゴーグルⅤ」で「黒」がその地位を担ったことから「青」のキャラクターの変化が始まることになった。更に、一旦は戦隊設立時の5色から「黒」によってその地位を奪われた「緑」の巻き返しもあって、「黒」または「緑」がNo.2となる戦隊が続き、「青」は第三の男というような立場に追いやられることになった。ライブマンで一旦ヒロインになったが、その後も「黒」にNo.2の地位を抑えられていた。そんな「青」が久しぶりにNo.2であるサブ・リーダーになったのは「ファイブマン」である。が、これ以降は「カーレンジャー」「ゴーゴーファイブ」「タイムレンジャー」「デカレンジャー」というように、時々はNo.2となるが、「赤」、「黒」または「緑」に押されて、現在では「第三の男」が多くなった。しかし、No.2にならないということによって、元祖戦隊・ゴレンジャーの新命明(アオレンジャー)が生み出したブルー・キャラのイメージから完全に脱却することに成功している。

また、「青」の戦士の特徴として、その色は一つの色という訳ではなく、「紺碧」と「水色」という色合いが異なる2つの色の戦士が存在している。大抵の「青」の戦士は前者に属するが、「ジェットマン」「カクレンジャー」「ハリケンジャー」「マジレンジャー」の「青」の戦士は後者に属する。この4人の「水色・ブルー」だが、カクレンジャーを除く3人が女性ということで、やや暗い感じがする「紺碧」ではなく、明るいイメージにしようということだと思われる。尚、このように一つの色なのに異なる色の戦士が存在するのは、「青」と「桃」だけのことである。(「桃」については、「桃」を語る時に述べる。)

「青」は全ての戦隊において、戦隊結成時から存在しているため、第六の戦士という形で途中参戦するということはない。但し、ハリケンジャーでは「第六の戦士」としてではなく「第二の戦隊」として登場した「ゴウライジャー」(これは二人組であった)では、「赤」と「青」(紺碧の方の青だった)という色であったが、これは、2人戦隊があった場合、他の全ての戦隊に存在する色は「赤」と「青」なので、その流れだったと思われる。(よって、「青」の戦士は、29の戦隊(=作品数)に対して実は30人いるのである。)

次回は、「黄」についての予定。


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