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FOOTLOOSE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

前回の「X」の時、「X」で始まる映画のサントラとしたが、それも1回限りである。(「X-MEN」という映画があるが、筆者はサントラを所有していない。)ということで、今回から「X」の所は「SOUNDTRACK」ということにする。(他の文字でも、ネタ切れの文字は「X」と同じ道を辿っていくことになります。)で、1984年のヒット映画「FOOTLOOSE」のサントラの登場である。

まずはこの映画についてのデータを。監督はハーバート・ロス、ディーン・ピッチフォードの脚本で、ケヴィン・ベーコンが主演を努めた青春ドラマである。他の出演者としては、ロリー・シンガー、ジョン・リスゴー、ダイアン・ウィースト、クリストファー・ペン、サラ・ジェシカ・パーカー、と言った名前を挙げておく。

それ以前にもあるにはあったが、'80'sも中盤にさしかかる頃になって、映画のサントラに豪華なアーティストたちが集うようになり、それによってサントラもヒットするという形が形成されるようになったが、本作と「FLASHDANCE」がその先駆けとなった。そういう意味でも本サントラ盤は歴史に残る一枚である。尚、筆者が所有しているのは『15th Anniversary Collector's Edition』で、4曲のボーナス・トラックが追加されて全13曲が収録されたUS盤である。(このように、後から曲が追加されるというのは、ファンにとっては嬉しいことでもあるが、駄作曲を追加する場合もあり、一概に歓迎ということは出来ない。が、本アルバムでの追加収録はいい方向の追加であるので、歓迎である。→それよりも、追加前のアルバムを所有している/所有していない、かによって、個人個人の判断が分かれるでしょうが...)とにかく、大ヒットを記録した曲がズラリと揃っていて、実に豪華なアルバムであり、ベスト盤という感じもする上、1984年のヒット曲集という感じもする。しかも、1984年という年はモンスター・アルバムがあり、1年52週間のBillboardのアルバム・チャートで1位を獲得したのは僅か5枚のみ。本アルバムはその中の一つで、10週間1位に輝き、同年の年間アルバムチャートでも9位に輝いている。また、シングル・カットされた曲の中からは2曲が全米No.1を獲得している。

まずはタイトル曲である『Footloose』(KENNY LOGGINS)がロックのリズムに乗って、ビートを利かせて登場となる。テンポが良く、心地よい曲である。当然のごとく、シングルチャートでも全米No.1に輝き、1984年のBillboard年間シングルチャートでも4位になっている。(この年のベスト10の内、4曲が映画の主題歌でした。)続くのは、これも全米No.1ヒット(年間チャートでは13位)となった『Let's Hear It For The Boy』(DENIECE WILLIams)であり、これは元気で明るいダンス・チューンである。

次はがらりと雰囲気が変わり、男女のデュエットによるバラード・ナンバーの『Almost Paradise(Love Theme From FOOTLOOSE)』(MIKE RENO & ANN WILSON)の登場となる。この曲は「愛のテーマ」ということになっていて、LOVERBOYのMIKE RENOと、HEARTのANN WILSONという顔合わせも話題を呼び、この曲もヒットした。

次は、過去に本Blogで述べたことがある『Holdig Out For A Hero』(BONNIE TYLER)である。テンポがよく、パワフルなBONNIEのボーカルが実に映えた一曲である。(日本では、この曲のカヴァー・ソングがドラマ「スクール・ウォーズ」(1984年~1985年)の主題歌となったことから、お馴染みの曲でもある。)ちなみに、オリジナル盤に収録されていた9曲の中では、最も時間の長い曲である。(ボーナス・トラックの追加により、2番目に長いことになった...)続くのは、これもテンポの良いエレクトリック・ビートの利いたダンス・チューンである『Dancing In The Sheets』(SHALAMAR)である。この曲は、後にボーナス・トラックに12"のリミックスが収録されることになり、そちらの方ではたっぷりと楽しむことが出来るようにもなった。それに続くのは、主題歌に続いて2曲目となるKENNY LOGGINSの『I'm Free(Heaven Helps The Man)』で、こちらはテンポの良いロック・ナンバーで、パワフルな一曲である。この曲も当然のことながらヒットしている。

4曲続いたテンポのよい曲から雰囲気を少し変えて登場するのは『Somebody's Eyes』(KARLA BONOFF)で、ロックのリズムに乗ったボーカル・ナンバーである。KARLAのボーカルが力強く、この曲は隠れた名曲である。

再び、ロック・ナンバーが登場するが、それは『The Girl Gets Around』(SAMMY HAGAR)である。彼の曲にしたら少しおとなしい感じもするロック・ナンバーであるが、本アルバムの中では(オリジナル盤の9曲の中では)最もハードなナンバーとなる。(でも、この程度であれば、「ハード」というのはおこがましく、普通のロックである。)そして、(オリジナル盤では)ラストとなるのが『Never』(MOVING PICTURES)である。彼らはオーストラリア出身のバンドであり、当時は、'80'sになってから起こったダウンアンダー勢力の大攻勢も落ち着くようになっていたが、それでもまだ十分に勢いがあった。尚、この曲の日本語カヴァー曲がドラマ「不良少女とよばれて」(1984年)の主題歌として使われたことから、日本ではお馴染みの一曲である。

ここから先はボーナストラックとなり、『Bang Your Head(Metal Health)』(QUIET RIOT)がパワフルに登場する。この曲の追加によってハード・ロックも本アルバムに加わり、サウンドの幅が広がることになり、本アルバムが1984年のヒット曲集という一面をより強いものにしてくれた。更には男性ロッカーによるアメリカン・ロックの『Hurts So Good』(JOHN COUGAR(JOHN MELLENCAMP))が続く。現在はJ. MELLENCAMPと名乗っているが、この曲を発表した当時(含む、本映画の公開時)はJ. COUGARと名乗っていた。更に、'80'sのバラードの中ではまたがいなくNo.1の座を争う名バラードの『Waiting For A Girl Like You』(Foreigner)が登場するのだから、実に豪華になったものである。(この曲は、Billboardのシングルチャートで10週連続2位、かつ、最高位2位ということでNo.1にはなれなかった不運な曲でもあるが、No.1にならなかったことであまりにも有名になってしまった曲でもある。)それにしても、この曲はいつ聴いても感動する名曲である。
そして、最後はオリジナル盤にも収録されていたSHALAMARの12"リミックスである『Dancing In The Sheets(Extended 12" Remix)』となる。6分ちょっとという時間になっているので、たっぷりとダンスをお楽しみ下さい、ということで幕となる。

今では、映画のサントラ盤に豪華なアーティストたちが集うというのは当たり前のようになっているが、そういう流れを作ったのは、間違いなく本サントラ盤である。ここに収録されている曲はあまりにも有名なものばかりであるが、「名曲はいつの時代でも名曲」である。本当に素晴らしい名盤である。(本サントラ盤を知らないという方は、あまりにも悲しいですよ。)

 

Footloose (1984 Film)

Footloose 

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1998/10/06
  • メディア: CD


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