Garo #17

今回は「タイムレンジャー」で滝沢直人(タイムファイヤー)を演じた笠原紳司さんがゲスト。これまでに「仮面ライダー」のOBが多かった本作だったたが、そこに「戦隊」のOBが新たに加わることになった。（でも、今では「戦隊」の方が連続放映期間も他のヒーロー作品よりもずば抜けて長いし、人材も豊富だから、やっと登場したということになります。）また、今回の放映に先立つ2/2のBS-iの「恋する日曜日」の再放送は「魚」（これはメタル・シリーズ最終作である「テツワン探偵ロボタック」の橘ミサキちゃん主演の物語）が放送されたが、水槽に魚が、という点では共通点があります。（物語は全く違うけれど...）ということで、BGMはスピッツの「魚」（「99ep」に収録）と「タイムレンジャー」の主題歌、更には現在の2代目OP主題歌「牙狼 ～SAVIOR IN THE DARK」の組合わせとした。

前回に続いて（いや、それ以上に）今回もアクション・シーンは殆どなかったものの、ちょっと重い物語となり、たっぷりと見せてくれます。益々目が離せなくなりました。

都会の夜、自称・プログラマーの戸沼という男が廃工場に捨てられていた熱帯魚を見つけ、それを自宅に持って帰ってくる。そして「ハル」と名前を付ける。（「2001年宇宙の旅」を意識したネーミングなのだろうか？）飼育している内に心を通わせた戸沼とハル。彼は指を切ってはハルに自分の血を与えていた。ということで、右手はいつしかミイラ男のようになっている。

鋼牙は阿門法師の伝言をゴンザに伝える。（「バランカスの実が成った」）ということで、カオルの浄化ができる道が開けてきたが、カオルに対しては不器用な鋼牙。カオルの方は既に鋼牙に対して愛情が芽生えているが、上手く気持ちを言葉に出来ない鋼牙はクールさを装い続けている。→一波乱ありそうな伏線をここで張っているけれど、早速そういう展開になるとは...

番犬所では三神官から、カオルをホラー狩りの餌としてではなく守るべき存在になっているということを指摘される鋼牙。恋愛については全くの素人という鋼牙ですが、こちらも何か一波乱（例えば、鋼牙が番犬所に対して叛乱するなど。）もありそうな予感がします。

戸沼は遂に女をハルに与える。（やはり深夜枠の放送ですね。結構際どい...）それによってハルは女の手を得る。更に戸沼のハルに対する愛情はエスカレートして、第二の餌を求めて夜の公園で女を拉致。それに気づいた鋼牙は、戸沼の車の前に立ちふさがるが、そこにはホラーの気配は無く、見逃してしまう。「人間界の犯罪だ」とはザルバ。が、鋼牙の「あんな人間も守るに値すると思うか？」という言葉はちょっと重い言葉です。（でも、人格者でも犯罪者でも、人は平等なのが現代社会である。犯罪者は社会のルールによって処罰されるべきであり、ホラーから守ることに関しては平等なはずなんですよね。でも、感情論を持ち出すと、鋼牙の気持ちも理解できますが...）

ハルは女の顔も得て、「あと一つ。綺麗な足が欲しいの」となる。また、ホラーを発見できない鋼牙に対してザルバはカオルを餌に使うことを提案し、「絵を描いてくれないか」と言ってカオルを餌に使うことにした鋼牙。でも、今までと違って複雑な表情。だが、カオルは笑顔で「OK」。だが、そこに戸沼が接触し、カオルに絵を描くことを依頼するという形でまたもカオルはピンチに。（肘井さん、既にオーキッド・アンデッド（「仮面ライダー剣」）で人を襲っていたというよりも、襲われてピンチという方が板に付きました。→いずれはホラー映画に主演ということを期待したくなります。）ハルのいる水槽に投げ込まれようとした時、鋼牙が現れてカオルを救う。（それにしても、またも「姫を救う王子様」として鋼牙が颯爽と登場するとなると、カオルは鋼牙に惹かれるのも当然です。）

水槽を叩き壊したことで、水を失ったハルは悶え苦しんでいる。鋼牙は黄金騎士となりハルを一刀両断。（今回、あまりにも黄金騎士の登場が少ない！）鋼牙の戸沼に対する怒りが爆発するが、それを止めたのはカオルだった。「完璧な人間なんていない。みんな何かの罪を背負って生きているの。」これも重い言葉です。

だが、ハルが消滅間際にカオルを餌に使っていることを口にしたことで、カオルはショックを受ける。で、鋼牙の元から走り去るカオル。アクションだけでなく、人間ドラマとしても厚みが増してきた「牙狼」。今後が更に楽しみである。

 

99ep(きゅうじゅうきゅういいぴい)

• アーティスト: スピッツ, 草野正宗, 久慈洋子
• 出版社/メーカー: ポリドール
• 発売日: 1999/01/01
• メディア: CD

 

JIKU ― 未来戦隊タイムレンジャー

• アーティスト: 佐々木久美, 磯谷佳江, 亀山耕一郎, NAT’S, 吉井省一, カラオケ
• 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
• 発売日: 2000/02/19
• メディア: CD

 

牙狼~SAVIOR IN THE DARK~

• アーティスト: JAM Project, 影山ヒロノブ, 須藤賢一, きただにひろし, 奥井雅美, 河野陽吾
• 出版社/メーカー: ランティス
• 発売日: 2006/01/25
• メディア: CD

コメント 1

こんにちは。いつもトラバをどうもありがとうございます！
『牙狼』アクションだけでなく物語も重みを増してますます目が離せないですね。今週はあまりにも辛い内容でしたが、来週も楽しみです！
それから大変申し訳ありませんが、手違いで２連続でトラバしてしまいました。お手数ですが、削除の方を宜しくお願い致します。
by 橘マナミ (2006-02-06 14:57)