追悼・曽我町子さん ~『恐竜戦隊ジュウレンジャー COMPLETE SONG COLLECTION』 [音楽(特撮/邦楽)]
衝撃的なニュースが飛び込んできた。特撮ファンにとってはあまりにも有名であり、更には40代後半から上の世代では初代・オバQの声として有名な曽我町子さんが亡くなられた。享年68才ということだそうですが、年齢を全く感じさせないだけでなく、貫禄十分、それでありながらもコミカルな一面をも持っていて、親しみやすいキャラでもあり、この世界ではまさに女王という存在でした。しかも、最近では戦隊30周年作品となる「魔法戦隊マジレンジャー」で久しぶりにそのお姿を、しかもそれが魔法界を治める天空聖者・マジエル(魔法界の女王という存在)ということで、曽我さんしかあり得ないというキャスティングで見ることが出来たということもあって、喜んでいたのに...
まず、声優として、「オバケのQ太郎」のQちゃんの声があまりにも有名であり、「サイボーグ009」「ピュンピュン丸」「カバトット」「ミクロイドS」などの作品がある。また、1972年~1973年の「レインボーマン」でゴッド・イグアナを演じて以来、特撮ヒーロー作品では数多くの作品に出演されるようになった。特に、戦隊シリーズにおいては「デンジマン」「サンバルカン」「ジュウレンジャー」、メタルシリーズでも「スピルバン」「ジライヤ」で貫禄十分の悪の女王を演じ、「マシンマン」ではヒーロー・マシンマンをサポートするボールボーイの声というように、正義と悪の双方でレギュラー出演されている。(ゲスト出演となると、「ギャバン」「マスクマン」をはじめ、あまりにも多くありすぎる。)また、「5年3組魔法組」や「透明ドリちゃん」というファンタジックなファミリー作品や「バッテンロボ丸」ではロボ丸の声で出演されていました。更に、1969年の「夜の歌謡シリーズ 長崎ブルース」と「ミヨちゃんのためなら全員集合!!」、1978年の「九月の空」という劇場映画にも出演されていた。
ということで、曽我さんが歌われている曲が収録されている表題のアルバムを急遽ピックアップすることにした。(「オバQ音頭」という曲があるが、これは所有していない。)「恐竜戦隊ジュウレンジャー」は1975年にスタートして、現在も続いている「スーパー戦隊」シリーズの第16弾であり、世界を制覇した「パワーレンジャー」の基礎となった作品である。(1992年に生まれた戦隊である。)このアルバムは戦隊ソングのボーカルありの曲と、その曲のカラオケ・バージョンを収録したものであり、戦隊シリーズ20周年記念としてリリースされたシリーズの一つである。で、本アルバムには10曲のボーカルありの曲に、ボーカルのない「カラオケ」バージョンの9曲、合わせて19曲を収録したアルバムである。収録されている曲は以下の通りである。
OP主題歌である『恐竜戦隊ジュウレンジャー』、曽我さんが楽しそうに歌っている『Dolla!~魔女バンドーラのテーマ~』、アップテンポなヒーロー・ソングである『希望の剣』、コーラスの美しいゆっくりとしたテンポの『大獣神のうた』、ヒーロー・ソングの王道を行く『ティラノレンジャー・「赤き勇姿」』、ヒロイン・ソングの『夢見る乙女の力こぶ』、ポップな挿入歌『しっぽPiki Piki』、ED主題歌の『冒険してラッパビーヤ!』、ヒーロー応援歌である『ポップアップナイト』、第六の戦士として途中から加わった戦士・ドラゴンレンジャーの守護獣の歌『ドラゴンシーザーのうた』というボーカルのある10曲と、上記10曲の中から『ポップアップナイト』を除いた9曲のボーカルなしのカラオケ・バージョンである。(尚、カラオケ・バージョンの『恐竜戦隊ジュウレンジャー』はコーラスも入っていないものである。)
『大獣神のうた』以外は、いずれもテンポがよく、元気が出る曲であり、典型的なヒーロー・ソングである。が、この中でも曽我さんが歌っている『Dolla!~魔女バンドーラのテーマ~』は本アルバムの中でも出色の作品であり、他の曲はこの曲の露払いのためにあると言っても過言ではない。テンポが良く、リズミカルでダンサブルな曲に乗せて、明るく楽しく、またコミカルな雰囲気までを持ち合わせた曽我さんのボーカルがあまりにも素晴らしい一曲であり、悪側の曲なのに、ヒーロー賛歌よりも元気にさせてくれる曲である。(筆者は、この一曲のために本アルバムを購入したといっても過言ではないのである。)
これまで、本当に数多くの作品で夢を与え続けてくれた曽我町子さんに心から感謝すると共に、心からご冥福をお祈りいたします。
「恐竜戦隊ジュウレンジャー」コンプリート・ソングコレクション 戦隊16
- アーティスト: TVサントラ, 佐藤健太, 曽我町子, 平石豊茂美, Ju-project, 斎藤小百合
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1997/07/19
- メディア: CD
↓曽我さん出演作品です。(複数巻あるものは1巻を代表としています。)
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 1992/04/22
- メディア: ビデオ
魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁 マジ限定版 (初回限定生産)
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 2006/02/21
- メディア: DVD
魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 2006/02/21
- メディア: DVD
はじめまして、鷹司です。
この度はTBしていただきありがとうございます。
曽我さんのご昇天はあまりに突然過ぎましたよね。
つい3ヶ月前にマジエルを好演したのが嘘のようです。
考えたくは無いのですが、あの時、既に曽我さんは
病魔に冒されていたのでしょうか…。
何はともあれ、曽我さんのご冥福をお祈りします。
by 鷹司四郎 (2006-05-08 18:32)
ほりり空曹改め,いかちょーです.
いつも TB ありがとうございます.昼間から TB を繰り返しているのですが,どうにも成功しません.このコメントで TB に替えさせていただきます.
私にとって曽我町子さんは悪役のイメージが強いのですが,古くから正義系の方にも出ていらっしゃったんですよね.
パワーレンジャーで登場人物が総入れ替えの中,曽我さんだけはそのままのお顔で,声だけ吹き替えられていたのが,印象的でした.
by いかちょー (2006-05-08 21:47)
こんにちは。先にTB送らせてもらいました。
恐竜戦隊ジュウレンジャーのソングコレクションは知らなかったのですが・・・オバQ音頭は放送当時、大ヒットした曲というのを今回改めて知りました。オバQといい、魔女バンドーラといい、どこか憎めない役柄が多かったのも曽我さんの個性ならではといったところでしょうか。それだけに残念です。
by しゅう (2006-05-09 10:48)
「5年3組魔法組」の魔女ベルバラが思い出されます。
by midori (2006-05-09 18:18)
はじめまして。このたびは、TBありがとうございました。
魔女といえばこの方というまさに名女優というかたでしたね。
遺作となってしまった「宇宙刑事魂」もちろん、予約いたしました。
曽我ファンとして、大事に大事にプレイしたいと思います。
by (2006-05-10 07:37)
TBがうまくいかないようなのでコメントの方で。
今回の訃報は,特撮で「女王」「魔女」といわれた彼女が活躍された時期ど真ん中でしたから,本当に悲しかったです。
悪役というよりも,憎み切れないおばさんというキャラクターでしたね。
心から,御冥福をお祈りします。
by SPT-LZ-00X (2006-05-11 23:38)
TBありがとうございます。
本当に惜しい人が亡くなってしまいましたね。
バンドーラの歌は今でもよーく覚えてます。
皆で腕を組んで踊りながら楽しそうに歌ってましたよね、
今その場面を見たら泣いてしまうかもしれません・・・
ご冥福お祈りします。
by 鳥居チキン (2006-05-12 16:00)