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THE WEDDING SINGER VOLUME 2(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の映画は1998年に公開されたドリュー・バリモア主演のラブ・コメディである。「VOLUME 2」とあるので、続編かと思ってしまうが、そうではなく、1本の映画のサントラ盤の続編である。(最初から2枚組にしても良かったと思いますが、それはリリース後の状況を知っているから言えたことでもあるのでしょうが...)とにかく、サントラ盤が大ヒットを記録したことから、その続編をということでリリースしたものである。(映画の方は「続編」とはいかなかった。)安易な考えによる企画ではあるが、これは1枚目のサントラ盤の内容が良かったためでもあり、オムニバス盤の人気の高さも伺い知ることが出来る。尚、1枚目のサントラ盤についてはこちらに記しているので、合わせてご覧頂ければ幸いである。

こちらのサントラは、1曲が映画のために歌われた曲であるが、残る11曲は'80's前半を代表する曲が9曲と、'70'sソングが2曲(いずれも1979年に発表された曲であり、'80'sサウンドとかけ離れたものではない。)という構成であり、1枚目のサントラ盤と同様に、'80's前半のオムニバス・アルバムといっても十分通用する内容となっている。(オムニバス盤としての方が価値が高いかもしれませんね~)

まずは、第二次ブリティッシュ・インベージョンの後発組の代表的な『Too Shy』(KAJAGOOGOO)でスタートする。今では、彼らはこの一曲の「一発屋」というイメージが定着してしまったが、そんなことはないのですがねぇ~ いずれにしても、彼らの代表曲であり、また、'80's前半を代表するヒット曲でもある。続く『It's All I Can Do』(CARS)はミディアム・テンポの軽いロック・ナンバーであり、とても聴きやすい一曲である。続く『True』(SPANDAU BALLET)は本作以外でも数多くの映画にも使われている一曲であり、まさに'80'sを代表するメロディアスで美しい一曲である。(この曲も「黄金の1983年」の曲である。)続く『Space Age Love Song』(FLOCK OF SEAGULLS)は、彼らもほぼ「一発屋」に近い存在として刻まれてしまっているが、彼らの奏でる心地良さを与えてくれる一曲である。(「一発屋」として覚えられるというのにはちょっと惜しいグループですが...)

続く『Private Idaho』(B-52'S)はロックのビートに乗ったリズミカルな一曲であり、元気が出る一曲である。続く『Money (That's What I Want)』(FLYING LIZARDS)はテクノ風のリズミカルな一曲であり、ファンキーな一曲である。続く『You Spin Me 'Round (Like A Record)』(DEAD OR ALIVE)はテンポの良いダンサブルなエレ・ポップであり、とてもリズミカルであり、元気の出る一曲である。続く『Just Can't Get Enough』(DEPECHE MODE)は'80's中期以降であれば「エレ・ポップ」と言われることになる曲であるが、この曲が発表された当時はまだそういう言葉は存在しておらず、ニュー・ウェーブ、テクノ系などと称されていたシンセサイザーを中心とした明るくリズミカルなダンス系の一曲である。

続く『Love Stinks』(J. GEILS BAND)はややスロー気味の落ち着いたロック・ナンバーであり、腰を落ち着けて聴くことが出来る曲である。続く『You Make My Dreams』(HALL & OATES)はソウルフルな彼らのボーカルを堪能できるミディアム・テンポのボーカル・ナンバーであり、美しいハーモニーをじっくりと聴かせてくれる。続いては『Holiday』(MADONNA)の登場であり、'80's前半を代表する明るく楽しいポップにダンス・ナンバーが元気に響いてくれる。MADONNAの曲がオムニバス・アルバムに収録されるというのは珍しいのだが、本アルバムは一応は「サントラ盤」であるので、収録されているということなんでしょうが、実に嬉しい所である。ラストは映画の劇中で使われた曲であり、『Grow Old With You』(ADAM SANDLER)。A. SANDLERのアコースティック・ギターの弾き語りによるハートフルな一曲であり、これが無ければ「'80'sのオムニバス・アルバム」となってしまうと所であるが、一応は「サントラ盤」という形を実証する唯一の証拠と言ってもよいものになっている...

 1枚目のサントラ以上に、こちらのサントラ盤は'80'sのオムニバスという色彩が強くなっているが、これらの曲が映画の中で流れている(全ての曲がフル・コーラス流れた訳ではない。)ということを考えれば、('80'sサウンドを知っている方、興味のある方には)映画の方も十分楽しむことが出来る。'80'sに「MTV」が登場して音楽シーンを大きく変えることになり、新しい時代に突入することになったが、その新しい時代のビジュアルと融合した音楽が、時を経て「オムニバス」という形に変えて集まったことで、またも広がっていくことを感じるが、「'80's革命」とも言われるエネルギーは何処まで広がっていくのだろうか。とにかく、あの楽しい'80'sのサウンドに浸るにはもってこいのサントラである。(当然、1枚目のサントラとペアでのお話です)。ところで、この映画の物語は?→そう言う方は、DVDで見ましょう。

 

The Wedding Singer Volume 2: More Music From The Motion Picture

The Wedding Singer Volume 2: More Music From The Motion Picture

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1998/07/21
  • メディア: CD

↓1枚目のサントラはこちらです。

The Wedding Singer: Music From The Motion Picture

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  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Warner Bros./Maverick
  • 発売日: 1998/02/03
  • メディア: CD

↓UK盤では、2枚組となったものがあります。

Wedding Singer 1 & 2

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  • アーティスト: Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Imports
  • メディア: CD

↓映画DVDはこちらです。

ウェディング・シンガー

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  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2000/06/21
  • メディア: DVD


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