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THE DOORS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

今週の「銭形泪」と「銭形零」の間に挟まれることになったのは「THE DOORS」のサントラである。本サントラ盤は、実質的にはDOORSのベストアルバムという面持ちのものであり、そう捕らえると、独自の世界を築き上げた彼らであれば「ケータイ刑事・ワールド」に引けを取ることはないであろう。

表題の映画は1991年の作品であり、オリヴァー・ストーン監督の'60'sを扱った三部作の第三作であり、DOORSのボーカリスト、伝説の人・ジム・モリソンの半生を描いた伝記映画であり、音楽映画である。ジム・モリソンを演じたのはヴァル・キルマーであり、 フランク・ホエーリー、ケヴィン・ディロン、メグ・ライアン、カイル・マクラクラン、デニス・バークレイ、マイケル・マドセン、ミミ・ロジャース、といった名前が出演している。また、ビリー・アイドルも出演しているというのは、ロック・ファンにとってはツボでもあります。サントラの方は、当然のことながらDOORSの曲を中心としていて、見方によってはこれもDOORSのベスト盤の一つである、というとらえ方をすることも出来る。7分を越える大作が6曲(内2曲は10分を越える超大作)も収録されていて、DOORSサウンドを(全てとは言わないが)たっぷりと堪能できるというのは嬉しいところである。(更にDOORSのサウンドを楽しみたいという方は、DOORSのアルバムの方でお楽しみ下さい。)

まずは『The Movie』というタイトルでの語りで始まり、以下、5曲続けてDOORSの曲が続く。雨音と雷鳴の効果音が印象的なゆっくりとしたテンポの曲である『Riders On The Storm』が7分を僅かに越える大作であり、いきなりたっぷりと堪能させてくれる。続いては、シンプルであり優しくメロディアスなメロディ・ラインの『Love Street』、サイケという雰囲気たっぷりの『Break On Through』と続き、映画「地獄の黙示録」で使われたことによってあまりにも有名な『The End』は11分半を越える超大作として収録されていて、たっぷりと堪能できる。そして『Light My Fire』も7分を越える大作として、彼ら特有のあのサウンドとご対面できる。

続いては『Ghost Song』(JIM MORRISON)ということで、ジムがクレジットされている曲の登場であり、こういう所に持ってくるのはちょっと心憎い構成である。続くはDOORSのライブ収録である『Roadhouse Blues』ということで、エネルギッシュなライブを堪能できる。続いては、またも7分を越える大作である『Heroin』(VELVET UNDERGROUND & NICO)の登場となる。シンプルなメロディながらも聴き応えのある一曲である。続いては『Carmina Burana: introduction』(Atlanta Symphony Orchestra)で、インスト・ナンバーであるが、これもあまりにも有名な曲なので、誰でも耳にしたことはあるであろう。オーケストラのサウンドということで、DOORSのサウンドとはまた違ったスケールを感じられると共に、DOORSのサウンドはまた独特のスケールがあることを再認識させられる。

またまたDOORSの演奏する曲にジムの語りがクロスする『Stoned Immaculate』を挟んで、11分弱という超大作である『When The Music's Over』が登場する。彼らの超大作に共通するドラマ性のあるスケールの大きな一曲であり、たっぷりと堪能させてくれる。続いてはDOORSの演奏にジムの語りがかぶせられる『The Severed Garden(Adagio)』を挟んで、ラストの『L. A. Woman』のパワフルな曲へと繋がる。この曲もDOORSを代表する一曲であり(そんなことはご存知だとは思うが)、8分近い大作として心地よいサウンドで締めてくれる。

映画の方はともかく、サントラ盤の方は、DOORS入門者にとっては実に接しやすいものとなっている。こういう入門者向けというのは普通はベスト盤がピッタリであるのだが、本サントラ盤がその役割を受け持ってくれるということで、DOORSについてはとても接しやすいことになった。DOORSについて色々と知識のある方にもお奨めだが、そういう方にはやはり通常アルバムを聴いていただくとして、DOORSについてあまり知らない方、または興味を持たれた方には教科書としてとらえて利いてもらいたいアルバムである。(で、映画の方も見ましょう。)

 

The Doors

The Doors

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Elektra/Asylum
  • 発売日: 1991/03/05
  • メディア: CD

↓映画のDVDです。

ドアーズ

ドアーズ

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2000/02/10
  • メディア: DVD

↓DOORSを堪能したいのならば、7枚組のこういうのは如何。

The Complete Studio Recordings

The Complete Studio Recordings

  • アーティスト: The Doors
  • 出版社/メーカー: Elektra
  • 発売日: 1999/11/09
  • メディア: CD


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