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FOGHAT『FOOL FOR THE CITY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1975年に発表された彼らの6th.アルバムである。彼らのサウンドは、典型的なアメリカン・ハード・ロックであり、豪快なサウンドの中にもアメリカの大地の香りを感じさせる泥臭さを持った物である。(ウエスト/イースト・コーストのロックとはまた違ったものである。)ということで、アメリカン・ロックの幅の広さを感じさせてくれる彼らである。本アルバムは、そんな彼らの代表曲であるヒット曲『Slow Ride』を収録したアルバムということで、ロック・ファンであれば注目の一枚である。(何せ、約8分という大作であるだけでなく、ライブでもお馴染みの曲でもありますからね...)尚、本アルバムはBillboard誌において、アルバム・チャートで最高位23位を記録したが、1976年の年間アルバム・チャートでは18位にランクインするというようにレギュラー・チャートの最高位よりも年間チャートの方が上位にランクインしたという珍しいアルバムでもある。(最高位が20位台ということなので、ロング・ヒットになった証でもある。)

収録されているのは以下の全7曲である。(いきなり曲数が少ないと思いますが、そこは大作が収録されています。)『Fool For The City』『My Babe』『Slow Ride』『Terraplane Blues』『Save Your Loving (For Me)』『Drive Me Home』『Take It Or Leave It』。やはり、この中では『Slow Ride』である。この曲はシングル・カットされてヒットを記録し、1976年のBillboard年間シングル・チャートでは85位、レギュラー・チャートでは最高位20位を記録している彼らの代表曲でもある。パワフルなそのサウンドは、'70'sのアメリカン・ロックでは幅を利かせていたアメリカン・テイストのものである。

土の香りがするアメリカン・ミュージックでは、じっくりと聴かせる優しいサウンドのフォーク/カントリー系のものと、エネルギーをパワフルに発散させる(サザン系)ロックという二つの対局するものがあるが、前者を結構耳にする筆者としたら、後者というものも時々聴きたくなってくるが、'70'sのサウンド(バンド)では、ZZ TOP(彼らは'80's以降も大活躍していますが...)や38.等のサザン系、BOB SEGER等の中部を拠点にするバンドと共にお気に入りの一つなのである。(いずれもが、アメリカの香りが強いと言うことで、日本では今ひとつ盛り上がりませんが...)

'70'sのアメリカン・ロックを聴くのであれば、時代を席巻してリードするようになったウエスト・コーストのロックもいいですが、こういうものも聴いてみてください。ウエスト/イースト・コースト・ロックとは一味違ったロック・スピリットを感じることが出来ます。(とにかく、アメリカは広いということです。)で、そういうサウンドに親しみを感じたら、フォーク/カントリーの方に足を踏み入れるのもまた楽しいところです。

 

Fool for the City

Fool for the City

  • アーティスト: Foghat
  • 出版社/メーカー: Bearsville
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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