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HARRY BELAFONTE『CALYPSO』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは、Billboard誌においては記念すべきアルバムでもある1956年に発表されたものである。(発表から半世紀が流れました。)ということで、遂に'50'sのアルバムまでピックアップすることになりました... 本アルバムが「記念すべきアルバム」というのは、Billboardがアルバム・チャートを始めたのが1956年のことであり、本アルバムはその1956年の年間アルバム・チャートで1位を獲得したアルバムである。(ちなみに、毎週掲載されるようになった1956/3/24付けの初めてのレギュラー・チャートで1位を獲得したのも彼である。(本アルバムではなく「BELAFONTE」である。))また、本アルバムは4番目に1位を獲得したアルバムであり、更には初めて1位に返り咲くということを記録したアルバムでもある。その他、現在ではいずれも記録を更新されているものの、20週連続1位、通算31週1位というように、記録ずくめの超大ヒット・アルバムである。で、1956年の年間アルバム・チャート1位に続いて、翌年の1957年も年間6位にランクインしている。ということで、Billboard誌においてはいきなり飛び出した金字塔である。

収録されているのは以下の11曲である。(最近では6曲のボーナス・トラックが追加されたものもリリースされていますが、筆者が所有しているのはオリジナルの方なので、11曲ということで述べる。)『Banana Boat Song (Day-O)』『I Do Adore Her』『Jamaica Farewell』『Will His Love Be Like His Rum?』『Dolly Dawn』『Star-O』『Jack-Ass Song』『Come Back Liza』『Hosanna』『Brown Skin Girl』『Man Smart (Woman Smarter)』。

この中では、何と言っても『Banana Boat Song (Day-O)』である。あまりにも有名なこの曲は、数多くの映画にも使われることにもなり、彼の名前を知らなくてもこの曲は必ず何処かで耳にしているであろう。(あの「♪で~~お」である。)この曲はシングルとしても大ヒットを記録していて、1957年のBillboard年間シングル・チャートの15位(レギュラー・チャートでは最高位5位)を記録している。尚、余談であるが、アルバム・チャートの方では凄い記録を持っている彼であるが、シングル・チャートの方では何故か1位を獲得した曲がない。

その他、本アルバムはカリビアン・サウンドのゆったりとしたメロディが流れる曲が詰まっていて、『Jamaica Farewell』をはじめ、『Hosanna』『Man Smart (Woman Smarter)』なども現在ではスタンダード・ナンバーとなっている曲であり、古き良き時代ののんびりしたリゾート地の雰囲気をたっぷりと味わうことが出来る。(まさに「夏」をイメージさせてくれるアルバムである。)

「故きを温ねて新しきを知る」という諺があるが、本アルバムには現在でも輝きを失っていない長閑な安らぎがある。'80's前半のレゲエのブームから始まってワールド・ミュージックの一大ブームが起こったが、本アルバムに接してみると、本当に世界は広い、様々な音楽がある、ということを「当たり前」と思われることを教えてくれる。やっぱり「名曲はいつの時代でも名曲」なんですね。

 

Calypso

Calypso

  • アーティスト: Harry Belafonte
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1992/04/28
  • メディア: CD

↓ボーナス・トラックありはこちらです。

Calypso

Calypso

  • アーティスト: Harry Belafonte
  • 出版社/メーカー: Universe Italy
  • 発売日: 2005/10/25
  • メディア: CD


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