HARB ALPERT & THE TIJUANA BRASS『WHIPPED CREAM & OTHER DELIGHTS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1965年の4月に発表されたものである。月まで記したのは、この頃は毎年複数のアルバムを発表していたためである。で、アルバムの発表ラッシュはとてつもない記録を達成することにもなった。まずは本アルバムに付いてであるが、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで、通算9週に渡ってNo.1の座を獲得したが、(2度の返り咲きを記録している。)1965年の年間アルバム・チャートでは44位であったが、翌1966年は1位、1967年は8位、1968年は49位というように、年間アルバム・チャートに4年連続ランクインを達成した。また、彼らは1966年は年間アルバム・チャートのTOP 50に5枚(TOP 100に6枚)のアルバムわランクインさせ、1967年にはTOP 50に7枚のアルバムをランクインさせたのである。まさに彼らの時代であったのである。
本アルバムは、そんな彼らのアルバムの中でも、日本ではお馴染みもお馴染みという曲が収録されているアルバムとして有名である。その曲は『Bittersweet Samba』であるが、ニッポン放送の「オールナイト日本」のテーマソングである。ということで、有名なスタンダード・ナンバーである『A Taste Of Honey』が収録されているのに、別の曲が(日本では)看板になっているアルバムとしても有名な一枚である。
収録されているのは以下の全12曲(2曲の未発表曲がボーナス・トラックとして追加されたものが現在はリリースされているが、筆者が所有しているのはそれがありません。)である。『A Taste Of Honey』『Green Peppers』『Tangerine』『Bittersweet Samba』『Lemon Tree』『Whipped Cream』『Love Potion No. 9』『Garbanzo』『Ladyfingers』『Butterball』『Peanuts』『Lollipops And Roses』。
サウンドの方は'60'sという、現代よりものんびりしていた時代のサウンドであり、あくせくしていない落ち着きがあり、ブラスの響きが心に響いてくれる。そしてとても聴きやすいブラス・サウンドは暖かさとハートフルな心地良さを与えてくれるものであり、よき時代のことが頭に浮かんでくるようになる。が、やはり『Bittersweet Samba』だけは、例え朝や昼間(要するに太陽が出ている時間帯)に聴いても、夜(深夜)だという感覚になってしまいます...
お薦め曲は、やはり『A Taste Of Honey』を外すわけにはいかない。更に『Tangerine』『Butterball』という所をピックアップしておく。尚、『Bittersweet Samba』については「お薦め曲」からはあえて外すことにするが、この曲に関しては、色々と思い出があるという方もおられるでしょう。そういう方には何も言うことはありませんが、本アルバムを手元に持っておくというのがよろしいかと思います。(オムニバス盤などにも収録されていますが、オリジナル・アルバムを持っていると言うことが一つのステータスでもありますから...)ただ、「思い出の一枚(一曲)」としてだけでなく、他の曲も聴いてくださいね。
Whipped Cream & Other Delights
- アーティスト: Herb Alpert & Tijuana Brass
- 出版社/メーカー: King Japan
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
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Whipped Cream & Other Delights
- アーティスト: Herb Alpert & the Tijuana Brass
- 出版社/メーカー: Shout! Factory
- 発売日: 2005/04/19
- メディア: CD
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