OLIVIA NEWTON-JOHN『COME ON OVER』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1976年に発表されたものであり、本アルバムのヒットによってカントリー界の妖精だったOLIVIAがミュージック・シーンの妖精から天使になったアルバムである。(邦題が「水の中の妖精」というのもそんな雰囲気にピッタリである。)透明感のあるOLIVIAのボーカルが心地よく、完全に「カントリー」という世界だけに留まっているのではなく、幅広い世界の歌に対応できることを証明した。(「妖精」から「天使」になったと言っていい。→原題とはかけ離れた邦題であるが、実にナイスな邦題を付けたものである。)
収録されているのは以下の全12曲である。『Jolene』『Pony Ride』『Come On Over』『It'll Be Me』『Greensleeves』『Blue Eyes Crying In The Rain』『Don't Throw It All Away』『Who Are You Now?』『Smile For Me』『Small Talk And Pride』『Wrap Me In Your Arms』『Long And Winding Road』。
この中からは、日本でシングル・カットされて大ヒットを記録した『Jolene』や、アメリカでTOP 20入りをしたヒットとなった『Pony Ride』があるが、それ以外でも、永遠の名曲である『Greensleeves』や、BEATLESの『Long And Winding Road』を取り上げている所など、聴き応えがある内容である。
'70'sの音楽シーンにおいて、女性シンガーと言えば、必ずOLIVIAの名前は出てくるが、本アルバムは「HAVE YOU NEVER BEEN MELLOW」(邦題「そよ風の誘惑」)と共に、彼女の代表作の一つであり、これを外すわけにはいかない。'70'sの女性ボーカル・アルバムの名盤の一つである。発表から30年の年月が流れたが、全く色褪せるところはない。優しいOLIVIAの歌声をじっくりと聴きましょう。
↑US盤 |日本版 ↓
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