OHIO PLAYERS『HONEY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1975年に発表されたものである。彼らはファンキーなサウンドで一世を風靡したバンドであるが、本アルバムを発表した頃は、まさに最盛期にあり、大ヒットを記録している。(本アルバムは1976年のBillboard年間アルバム・チャートでは89位であるが、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録している。)とにかくたっぷりとそのサウンドを楽しませてくれているアルバムである。
収録されているのは以下の全7曲である。『Honey』『Fopp』『Let's Do It』『Ain't Givin' Up No Ground』『Sweet Sticky Thing』『Love Rollercoaster』『Alone』。
この中からは『Love Rollercoaster』がシングル・カットされて全米No.1の座を獲得している。(1位だったのは1週間)また、1976年のBillboard年間シングル・チャートでも30位にランクインしている。実にノリの良い一曲である。この曲がヒットを記録した当時は、まだディスコ・ブームというのは起こっていないが、それに通じる所も感じさせてくれている。その他の曲では、アルバム・タイトル・ナンバーである『Honey』とラストを飾る『Alone』をお薦め曲としてピックアップしておく。
彼らのファンキーなサウンドは、単にファンキー・ビートを奏でるだけではなく、ソウル・ミュージックとしても聴き応えのあるものとして仕上がっている。振り返ってみれば、'70'sの中期というのは、彼らをはじめ、ソウル・ミュージックがとても元気があり、一気に認知されるようになった時期でもある。(但し、彼らのようなファンキーなサウンドが多くヒットしたことから、「ソウル」=「ダンス系ブラック・ミュージック」というような誤解が広まったのもまた事実である。)サウンドは、これぞ'70'sと言うものであるが、だからこそ'70'sサウンドも面白いのである。'70'sサウンドがお好きな方は言うに及ばないが、ダンサブルでノリの良いサウンドがお好きな方にも彼らのような'70'sのテイストというものを味わってもらいたいところである。
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