VILLAGE PEOPLE『CAN'T STOP THE MUSIC』(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題のアルバムは1980年に発表されたアルバムであり、同時にミュージカル映画「ミュージック・ミュージック」(原題は「CAN'T STOP THE MUSIC」)のサントラ盤である。この映画は、ナンシー・ウォーカー監督、出演はヴァレリー・ペイン、ブルース・ジェンナー、スティーヴ・グッデンバーグ、ポール・サンド、アレックス・ブライリーといった顔ぶれである。物語は、ニューヨークを舞台に、人気トップモデルのサマンサが仕事を投げ打って共同生活を始めた恋人であり作曲家志望のジャックを売り出そうとあの手この手を...、というものである。評価は今ひとつであるが、世界的ディスコ・サウンドのブームの中心にいたVILLAGE PEOPLEの音楽をたっぷりと楽しむことの出来る物語として、音楽の方は評価されている作品である。また、80年というと、ディスコ・ブームの嵐の方も収束しており、最後のいたちっぺの様な感じになりましたが、明るく楽しいダンサブルなそのサウンドは楽しくなるものでした。
収録されているのは以下の全10曲である。『Can't Stop The Music』『Samantha』『Give Me A Break』『Liberation』『Magic Night』『Sound Of The City』『Milkshake』『Y.M.C.A.』『I Love You To Death』『Sophistication』。
収録曲は、VILLAGE PEOPLEのベスト盤と言うと物足りないが、テンポの良い曲が集まっている。大ヒット曲である『Y.M.C.A.』はもとより、お薦め曲はアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Can't Stop The Music』である。この曲は典型的なディスコ・サウンドの一曲であり、時代は'80'sとなってディスコ・ブームも去っていたが、全盛期のサウンドそのままのテンポの良い一曲である。この他にも『Samantha』『Magic Night』をお薦め曲としてピックアップしておく。
この後、サントラ盤は、単一アーティストではなく、ビッグ・ネームが集まってオムニバス盤のような形のものが主流になっていくが、この時期はまだ単一アーティストの一つのアルバムという形のサントラ盤というのはポピュラーなものであった。一時代をリードした彼らがそういう形でサントラ盤をリースしたというのも、これはディスコ・ブームの時の彼らが如何に人気を集めていたかを物語る証でもある。ここに収められた曲も彼ららしい楽しい曲ばかりである。'70'sのディスコ・サウンドを耳にしたら、忘れないように聴いてもらいたいサントラ盤である。(尚、映画の方も一度は見てみたらよろしいかと...が、ソフトはリリースされていないようで...)
Can't Stop The Music: The Original Motion Picture Soundtrack Album
- アーティスト: Village People
- 出版社/メーカー: Polygram
- 発売日: 1996/09/24
- メディア: CD
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