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ケータイ刑事銭形雷9話[改訂版] [ケータイ刑事]

今回の物語は第9話「狼男は見た!? ~死体のない殺人事件」である。この物語に登場するキャラのネタ元は「怪物くん」である。また、魔女にも見える死神博士ですが、これを演じる半海さんの怪演が光っている。(半海さんと言えば「・2nd.24話」のヒトラーや「・4話」の菅原道真などでも怪演している「ケー刑事」ではお馴染みさんの一人です。)

今回もバレーボールの延長で10分繰り下がっての放送でしたが、皆さん、大丈夫でしたか?(もしも、結末が欠けたという方は、まもなく発売になる「銭形雷DVD-BOX」を買いましょう!)

この記事のタイトルに「[改訂版]」と付いているのは、BS-iの本放送時に記したものをベースにして加筆を行ったためです。(BS-iの放送時に記したものはその物語が最新作であった時に記したものですが、今回は「銭形雷」全40話まで見た後なので、全体を見通した観点からも追記しています。)BS-iの本放送時に記したものと合わせてご覧頂ければ幸いです。(BS-iでの放送時に記したものは、ここをクリックして下さい。)ということで、長文&(今更ながらの)ネタバレありで、本編に行きます。

警視庁、トミーが「不老不死検定4級」の試験問題集を開いて勉強している。尚、部屋には「ケータイ刑事THE MOVIE」のポスターが貼ってあるが、2/4に封切りとなった所では、この物語の放送日(2006/2/26でした)には既に終了していましたが、福島が3/11、北海道と岐阜が3/18、山形、三重、京都、大阪が3/25、青森が4/1、広島が4/22からというように、まだこれから封切りになる所があり、しっかりと宣伝をしている。そこに雷ちゃんが顔を見せると、トミーの背後から「わっ!」と脅かす。これに驚くトミーだったが、雷ちゃんの顔を見ると「何で、銭形くんが、脅かさないでよ...」と口にする。雷ちゃんは「何やってたんですか?」と尋ねるが、「色々とね、試験が近いものですから...」とトミー。これに「またおかしな資格取ろうとしているんでしょう」と雷ちゃん。そしてトミーが見ていた本を見つけるとそれを手にして「不老不死検定4級?何ですかこれ?」と半分呆れ顔でいる。すると「フォーエバー・ライフ、永遠に死なない命。それが私の当面の課題なんですよ」と説明するトミー。すると「不老不死になって何かやりたいことでもあるんですか?」と尋ねる雷ちゃん。それに「私には壮大な野望があるんだ...」と答えようとするトミーを遮るように「警視庁から入電中」という着ボイスで雷ちゃんの携帯が鳴る。ということで雷ちゃんは直ぐに携帯を開く。港区赤坂の振ろう府と研究所で殺人事件発生の通報。直ちに現場に急行せよ、ということで、またも事件は港区赤坂でした。

現場に到着した雷ちゃんとトミー。その正面玄関でトミーが「ここはね、不老不死研究家にとっては聖地なんだよ」と説明するが、雷ちゃんは「何か怪しくないですか?」と言うも、トミーは嬉しさのあまりに興奮していて「さあ、行くぞ」と言って走って入っていきました。で、「待ってくださいよ~」と後を追う雷ちゃん。

「こんにちは」と言ってある部屋の扉を開けて中に入るトミーと雷ちゃん。「警察です。通報を受けてきました」と続けるトミーですが、何か、出前の配達にやってきたように見えます。が、返事はなく、雷ちゃんは「誰もいないみたいですね」というが、トミーは「凄いな~」と部屋の中をキョロキョロと見回して興奮している。で、「ドラキュラの棺桶」を発見したトミーは感慨深げ「銭形くん、見たまえ」と言って触ろうとするが、「岡野さん、さわっちゃだめです」と雷ちゃん。(やはり「・3話」がトラウマになっている...)は言うと、手袋をはめる。(それにしても冷静です。)トミーも手袋をはめるが、頭の中は事件のことよりも本物を見ることが出来た喜びでいっぱい。そうしていると、トミーは部屋の奥に狼男が床に寝ているのを発見し、それを指さして「狼男だ!」と実に嬉しそう。で、狼男の側に行き、そっと手を伸ばして触り、「この毛並み、この耳、やっぱり本物は違うな...」と感激しているトミー。が、突然狼男が目を覚まして立ち上がると「誰だ?」と問う。二人が警察手帳を見せ「警察の者です」と言う(「あっ、間違えた」はありません。)と「お待ちしておりました」と狼男は深々とお辞儀をする。トミーが「あなたは一体?」と尋ねると「おら、狼田洋(おおかみだ・よう→この名前のノリが「ケー刑事」です)ってもんです」と自己紹介をする。彼はこの不老不死研究所で助手をしているのだった。「私たち、殺人事件の通報を受けてきたんですけど...」と雷ちゃんが言うと、正座して泣き崩れるようになる狼田は「おらが、おらが、人を殺してしまいましただ...刑事さん、おらを逮捕してけろ」と言ってトミーの腕に噛みつこうとする。(慌ててそれを止める雷ちゃん。)

そうしていると、「一体、何の騒ぎだ?」と言って魔女、もとい死神博士が姿を現す。するとその姿を見たトミーは「あなたは死神博士ですね」と、彼のことを知っていて、またも感激している。で、死神博士は「我こそは日本が世界に誇る不老不死界のカリスマ、人呼んで死神博士」と格好をつけて見得を切るように自己紹介をする。しかし雷ちゃんは「不老不死なんて、あるわけ無いじゃないですか」と冷めている。また、狼田は死神博士の側に駆け寄ると「博士、おら、本当に感謝してますだ」と言い、生い立ちを語る。(狼に育てられ、死神博士に拾われ、面倒を見てもらってきた。→狼に育てられたって、こういう物語、何かありましたよね...)そして「これ以上は貸せに迷惑を掛けるわけにはいかねえづら」と言う。「どういうことだ?」と問う死神博士に「狼田さんは人を殺したと証言しているのです」と雷ちゃんが説明する。が、死神博士は「何をバカなことを...」と相手にしないが、狼田はトミーに向かって「刑事さん、おらを早く逮捕してけろ」と言うと、再びトミーの腕に噛みつく。で、またも慌ててそれを止める雷ちゃんは「遺体は何処にあるのですか?」と尋ねる。→確かに、遺体が発見されなければ警察は動きませんし、事件にはなりませんからね...

で、狼田は雷ちゃんとトミーを事件現場となった控室に連れて行き、中にはいると「ソファ」と指を指して「そこに死体が...」と言うが、何もない。で、「何処に?」とトミーが言うと、ソファを見た狼田は「ええっ??死体がねえだ」と驚き、狼田は部屋の中を探し始める。が、何処にもない。「さっき運んでここにしたいがあっただ」と狼田は言うが、トミーは雷ちゃんにそっと耳打ちして「銭形くん、これいっぱい喰わされたよ」と言うが、冷静な雷ちゃんは「誰を殺害したのですか?」と狼田に尋ねる。これに「腐乱健(ふらんけん)くんだ」と答える狼田。で、死神博士、狼田、不乱健のスリーショットの写真を見せる。また、死神博士が、彼は二人目の助手として不老不死研究所で働いていたが、ドラキュラを見せ物小屋に売り飛ばそうとした、と語る。で、狼田がこれに続いて、一度は注意されたものの、再び盗み出そうとしているのを狼田が止めようとして、もみ合いになり、弾みで突き飛ばしたら頭を打って死んでしまったというのであった。その後、死体を運びだしたが、自分のしたことが怖くなって警察に通報した、とあらましを語った。

これにトミーは「肝心の腐乱健さんの死体が何処にもなかった。一体どういうことですか?」と困った顔をして問うが、死神博士が「簡単なことだ。狼田くんは幻覚を見たのだ」と答える。彼はここの所実験で徹夜続きで、二ヶ月も徹夜をしていた。が、雷ちゃんは「ちょっと待ってください。二ヶ月も徹夜なんてできる訳ないじゃないですか」と常識を口にするも、死神博士は「彼は常人と異なる。この際、常識はポイと捨てていただきたい」と言う。で、トミーはそれを受け入れて、「幻覚と言うことで決まり」と結論を決めると引き上げようとする。(いつもながら、トミーは調子が良い...)が、狼田が慌てて「ちょっと待ってください。本当に殺したんだ」とトミーを捕まえて主張する。死神博士が「それなら、死体は一体何処に行ったというのだ」と言って狼田を説得しようとするが「博士はおらを庇ってくれてるだ。刑事さん、信じてくだせえ」と言ってまたもトミーの腕に噛みつく。これに狼田の頭を押さえながら「死体もないのに逮捕は出来ない」と言うトミー。(確かにその通りなんですよね。トミーもまともなことを言ってくれます。)

しかし狼田は「これだけ言っているのに信じてくれないだか...」とトミーに言うが、突然胸を押さえてその場にうずくまってしまう狼田。で「大丈夫ですか?」と雷ちゃんが言うも、死神博士は「心配ない、この男の心臓発作は日常茶飯事だ」と言い、狼田の胸をさすると治まる。そして、「狼田くん、控室で少し休みたまえ。これは命令だ」と告げる。で、狼田は控室に向かっていった。それを見送ると「では、ごきげんよう」と死神博士も退室しようとする。しかし、トミーが「待ってください」と言う。(刑事として話を聞きたいことがあるのかと思ったのですが...)ドラキュラの棺桶の側に行くと、それをなでなでしながら「博士、この中にドラキュラが眠っているんですよね」と言うと「さよう」と死神博士。で、興奮するトミーだったが、雷ちゃんがトミーに「絶対嘘」と耳打ちをする。しかしトミーは雷ちゃんの言葉は耳に届いていないようで「ちょっとだけ、見せていただけませんか」と死神博士に言う。すると慌てて棺桶とトミーの間に走り入って「寝てるからダメだ」と慌てる死神博士。で、結局「分かりました」と諦めるトミーだったが、「夜に来れば会えるかもしれんぞ」と死神博士。更に雷ちゃんの髪をさわって「こんな麗しい女性の血を吸うことが出来ればこいつも元気になるかもしれないね...」と続ける。雷ちゃんは「遠慮しておきます」と言うが、トミーが「私の血を吸ってください。私、東京大学法学部卒業なんです。きっと頭が冴えてくると思うんですよ」と来る。(トミーの血を吸ったら、頭が冴えるよりもボケをより多くかますことになるだけだと思いますが...)

そうしていると、狼田の悲鳴が3人に届いた。で、3人は急いで控室に移動した。そこには狼田が床に倒れていた。雷珍は「なんか様子が変ですよ」と言うが、死神博士は「徹夜続きで寝ぼけたのだろう。放っておきたまえ」と心配していない。でもトミーが「こんな格好で寝ていると体に毒ですよ」と言って狼田を起こそうとして狼田を触る。すると「死んでるぞ」とトミー。「ええっ??」と死神博士。

鑑識・柴田束志がやってきて調べている中、雷ちゃんは「事件性がある以上、きちんと調べる必要があります」と言うが、「狼田君は過労で心臓発作を起こしただけだ」と言うが、「心臓発作であんなに大きな悲鳴を上げるでしょうか。あの時、狼田さんの身に何かが起こった。私はそう睨んでいます」と雷ちゃん。これに逆立ちをした柴田の足が現れて「逆もまた真なり。死因が分かりました」と報告する。で、逆立ちを止めて普通に立つと「これは歴とした心臓発作ですね。正真正銘の自然死です」と報告する。で「報告、以上」と言うと退場していく。

死神博士は「これではっきりした。狼田くんは病死だ。事件の可能性はない。さあ、お引き取りいただこう」と言う。これを受けてトミーは「お騒がせして申し訳ありませんでした」と言って引き上げようとするが、「納得がいきません。単なる自然死じゃないと思います。事件の匂いがします。」と雷ちゃん。トミーは「いい加減にしなさい」と言って宥めようとするが、死神博士が「分かった分かった、好きにしなさい」と言って、雷ちゃんが調べることを許した。「だが、くれぐれも研究の邪魔だけはせんでくれよ」と言うと退室していった。で、死神博士の姿がなくなると「犯人はあの人ですね」と雷ちゃん。これにいつものようにトミーは「それはあり得ない」と否定的な見解を口にする。「どうしてですか?」と問う雷ちゃんに「仮に博士が犯人だとしよう。殺人罪は終身刑の可能性が非常に高い。だから、不老不死の人間が終身刑になったことを考えでごらんなさい」とくる。雷ちゃんもいつものことだとして、それを聞き流しながら携帯を手にして捜査を始めるが、トミーは続けて理由を語る。「100年、1000年、いや何億年と刑務所から出ることができないんだよ。その頃には地球が無くなっているかもしれないじゃないか。そんな気が遠くなるような刑罰、考えただけでも死にたくなるでしょう」(全く理由になっていないと思いますが...)雷ちゃんは「だから、不老不死なんて最初からあり得ません」と頭から否定する。トミーは「分かった。じゃあそういうことにしよう。それで君は一体何がやりたいの?」とあっさりとしていました。これに雷ちゃんは「この部屋にあるものを徹底的に調べてみましょう」ということで、二人は控室を調べ始める。

トミーはテレビ台の引き出しを開いて、「銭形くん、大変だ。こんな所に...」と大きな声で言う。で、雷ちゃんが急いで駆け寄る。トミーはそこで見つけたビデオテープを雷ちゃんに見せて「こんなものが...」と言うが「新耳袋?」と雷ちゃん。トミーが見つけたのは「怪談新耳袋」のビデオテープだった。で、雷ちゃんは「岡野さんが前に言っていたやつですね」と覚えていました。(「・1st.2話」です。)これにトミーは「私は新耳の会員だからね。こうして手に取った以上見ない訳にはいかないよ」と言ってそのビデオを見ようとする。(トミーが「新耳クラブ」の会員であったというのも「・1st.2話」でした。)で、雷ちゃんの「ビデオよりちゃんと捜査してくださいよ」という言葉に「分かっているよ、見たら直ぐに」と言って、再生を始める。

テレビには「怪談新耳袋」のオープニング映像が流れる。が、大音量でタイトルが流れ、それにビックリするトミー。雷ちゃんが慌ててテレビに駆け寄り「ボリューム、ちゃんと下げてくださいよ」と言ってテレビのボリュームを下げる。トミーは「僕は何もしてないよ」と言い訳をするが、ソファに腰を下ろすとおならをする。これに「信じられない...」と呆れ顔の雷ちゃん。トミーは「私はそんな...」と否定すると、ソファにはブーブークッションが仕掛けてあるのを見つけ、それを手にして「ブーブークッション」と言って雷ちゃんにそれを見せようとするが、今度は転倒してしまう。で、「もう、何やってるんですか」と雷ちゃんはオカンムリ。「何だか滑っちゃってね」と言うトミーが躓いた辺りを見るとバナナの皮が落ちていて、それに滑ったのでした。で、そのバナナの皮を手にして「誰だ、こんな所にバナナの皮なんか捨てとく奴は」と言ってそれを捨てに行く。で、雷ちゃんは「バナナ?」ということで閃いた様で、「よどむ、悪の天気」(ここでAパート終了。経過時間は15分を回ったところなので、Bパートは10分半を少し割ったぐらいとなります。)

犯人が分かったと言うことで、トミーが死神博士を控室に呼んでくるが「私は忙しいんだ」と不満げな死神博士。雷ちゃんはいきなり「あなたが狼田さんを殺した犯人ですね」と言う。これに死神博士は「何を言い出すかと思えば...彼は自然死だ。何度言ったら分かるんだ。大体私にどうやって彼を殺せたというのか」と逆に尋ねてくる死神博士。しかし、余裕のある雷ちゃんの答えは「99.9%のフェルマーの最終定理を使ったんですよ」であった。(これって、何処かで聞いたことが...→「・1st.10話」で出てきました。が、その物語と今回の脚本家は別人です。でも「・1st.6話」で「同じトリックは使わない」と言った雷ちゃんですが...?)

そして雷ちゃんは説明を始める。死神博士は、狼田が驚くような仕掛けをこの部屋の様々な場所に仕掛けておいた。(TVのボリューム、ブーブークッション、バナナの皮)どれも心臓発作を引き起こす確率は低いが、たくさん罠を仕掛けておくことで、その確率は限りなく100%に近づいていく。狼田に必要以上の徹夜を刺せたのも心臓を弱らせるためだった、というのである。(零ちゃんの説明の時と同じですね。→同じトリックだから、説明も同じになるのは当然ですが...)で「違いますか?」と雷ちゃんは問うが、死神博士は「常識を捨てて戴きたいとは言ったが、それにしても非常識な仮説だねえ」と言って笑うだけだった。これに「そうでしょうか?」と雷ちゃんは反論しようとするも、「では聴くが、私がバナナの皮を置いたという証拠は一体何処にあるんだ?」と尋ねる。すると「それは...」と答えられない雷ちゃん。(証拠不十分で追いつめられないという「ケー刑事」の王道パターンですね。)

再びドラキュラの棺桶が置いてある部屋で改めて捜査をしようとしている雷ちゃん。でも、トミーはドラキュラの棺桶を狩るのノックしている。で「岡野さん、何やってるんですか?」と尋ねる雷ちゃんに「ちょっと拝ませていただこうと思ってね」と言って、ドラキュラの棺桶の蓋を開けようとする。雷ちゃんは「どうせ空っぽですよ」と言うが、トミーはそこである物を発見して驚く。で、雷ちゃんが「どうしたのですか?」と言って駆け寄り、中を見ると「えっ?」で、「謎は解けたよ、ワトソンくん

夜になり、ドラキュラの棺桶の置いてある部屋に死神博士がこっそりと入ってきて、棺桶の蓋を開ける。が、中にあるものを見て驚く。中から出てきたのは、ドラキュラのマントを羽織った雷ちゃんだった。で、稲妻が走り、ピカピカ!から「雷鳴轟く積乱雲。…」雷ちゃんの口上が始まり、「私の稲妻でしびれなさい!」から稲妻が落とされる。しびれる死神博士は床に倒れて煙を噴く。

が、直ぐに立ち上がって雷ちゃんを見ると「まだいたのか」。雷ちゃんは着地を決めると「死神博士、あなたのトリックは全て見破りました」と指さして言う。「何のことだよ?」と惚ける白神博士だったが、トミーが「博士、どうして棺桶を開けようとしたのですか?」と問う。これに「ドラキュラの健康チェックをしようと思っただけだよ。あまり寝過ぎると床ずれが出来るからな」と答える。が、「嘘ですよ。ドラキュラなんて、最初から入っていなかったじゃないですか」と雷ちゃん。すると「一体何が入っていたと言うのかね?」と死神博士。で「ある人の遺体です」と言う雷ちゃん。((予想通り)腐乱健さんの遺体が入っていた。)が、「腐乱健くんの死体が?」と惚ける死神博士は「そうか、彼は死んだのか。それはお気の毒だなぁ」と惚ける。そして、狼田が幻覚を見たと思っていたが、それは事実だったのだと納得しようとする。しかし雷ちゃんは「狼田さんは殺してなんかいません」と言う。「しかし、そう自供したではないか」と死神博士。これに「彼は騙されていたんです」と言い、推理を語り始める。

死神博士は腐乱健と共謀して狼田を死に至らしめた。狼田はドラキュラの棺桶を盗もうとしている腐乱健を見つけ、もみ合いになった。が、腐乱健の目的はドラキュラを盗み出すことではなく、狼田に自分が死んだと思いこませることだった。で、騙された狼田は腐乱健の死体を倉庫に隠そうとした。が、狼田は怖くなって警察に通報したため、これを逆手にとって、狼田が心臓発作を起こして死ぬように仕向けた。元々軽い心臓発作を起こしていた狼田は博士に命令されて控え室に行ったが、そこに腐乱健が待ちかまえていて、死んだはずの腐乱健を見た狼田は致命的な心臓発作を起こしてしまった。それから腐乱健は控え室から出て、ドラキュラの棺桶の中に隠れた。

しかしここで死神博士が「それはおかしいではないか。君たちは棺桶の中から遺体になった腐乱健くんを発見したのだろう。それはどう説明する?」と疑問を口にする。しかし雷ちゃんは冷静に答えてくれる。狼田は腐乱健が死んだのは打ち所が悪かったためだと供述していたが、腐乱健の遺体からそれらしい傷は一切見当たらなかった。代わりに見つかったのは青酸カリによる毒物反応であり、誰かが腐乱健を毒殺したと言うことである。そしてそれをやったのは死神博士だと言う。現場検証が行われている間、腐乱健は外に出ることが出来ず、棺桶の中でじっとしていたが、口封じのために博士が腐乱健を殺害した、と言う。しかし「そんなのは全て君の妄想にすぎん」と死神博士は「証拠はあるのか?」と言う。

これに雷ちゃんは「あなたがさっき棺桶を開けようとしたのは、腐乱健さんの遺体と一緒に証拠品を運び出すためだったんですよね。そのチャンスを失った以上、凶器はまだこの建物内にある。くまなく捜せば必ず見つかるはずです」と答える。すると死神博士は観念して「くっそぅ~。よろしい、君たちの手間を省いてあげよう」と言って凶器を手にして自殺しようとする。それを目にした雷ちゃんは稲妻スティックで死神博士の手から凶器の注射器をたたき落として止める。(ドラキュラのマントをしていることもあって、アニメに出てくる魔法使いという感じがする雷ちゃんです。)床に転がった注射器を拾おうとする死神博士だったが、トミーがそれを先に拾い上げられてしまい「頼む、死なせてくれたまえ」と懇願する。しかし雷ちゃんが「ダメです。あなたには余命の許す限り、罪を償う責任があるんです」と雷ちゃん。で、続けて「どうしてこんなに手の込んだ殺害方法を選んだのですか?」と尋ねる。それは、狼田に掛けた保険金を受け取るには自然死に見せかける必要があったということと、不老不死の研究には金がかかるということでした。で、トミーが死神博士を逮捕した。

事件解決後、夜の町を歩いている雷ちゃんとトミー。雷ちゃんが「そう言えば岡野さん。不老不死になってやりたいことって何だったんですか?」と尋ねる。トミーはそっと雷ちゃんに耳打ちで答えるが、それを繰り返すように雷ちゃんが口にしてくれました。「世界中の資格を片っ端から取る?」で、トミーは「シナリオ検定映画部門B級を取っていないし、…」と次々と取りたい資格を口にするが、雷ちゃんは自転車に乗って「聴いてられませ~ん」と言って走り去っていきました。(資格を取るのは良いけれど、まあ、好きにしてください。)

今回の物語は、6話で雷ちゃんが「同じトリックは二度と出てこない」と言ったことを早くも覆してくれました。何せ動機は、今回と同じ脚本家が書いた「・2nd.3話」の「波動砲研究所」の時と全く同じであり、「99.9%のフェルマーの最終定理」は「・1st..10話」で使っていました。(仕掛けの内容は違っていますが...)また、「・1st.6話」では高村さんが仮装でドラキュラ・マントを羽織っていましたし、今回はそれを雷ちゃんが羽織っていました。→元々「・1st.6話」の時に言ったことは信じていませんでしたし、既に通算で100話を越えているシリーズとなると、これまでの組み合わせというのも仕方ない所だと...

次回の予習。次回の物語は「昆虫大パニック!? ~恐怖の殺人蚊殺人事件」であるが、注目なのは、今回のゲストと全く同じ顔ぶれがゲストです。が、物語は全く独立したものであって、連続しているものではありません。(が、そこは「ケー刑事」なんで、美味しいネタはありますが...)で、ネタのヒントは「桃太郎」「」「男たちの大和」です。そして「私の蠅叩きで潰れなさい!

鑑識メモ。今回は出番が少なかった柴田束志が、フランケンの耳を付けていて、公演にいる。で、カメラが振られると「あっ、来た」と言って嬉しいという顔をしてから語り始める。「今回はモンスター、勢揃いでしたね...」とここまでは良いとして、ここから先は裏話となり「ふと横を見ると、メイクの桂木さんが死人のような青い顔をして疲れ切った目でジロッと私を睨みました。そっちの方がよっぽと怖かった~」続けて「皆さんはどんなモンスターがお好きですか?」と問うと「私は雷ちゃん以外のことに全く興味がありません」と言うも、カラスの鳴き声が響きました。

 

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

この物語はこれに収録されます。

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/02/23
  • メディア: DVD
↓この時期はやはりこちらがメインでした。
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD
 
↓本文中に記した「泪」「舞」「零」の物語が収録されているDVD-BOXです。
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD
 
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD

 
↓「ドラキュラ」は登場しなかったものの、元ネタの「怪物くん」です。(映像作品なし...)
怪物くん 全曲集

怪物くん 全曲集

  • アーティスト: アニメ主題歌, 野沢雅子, 神山卓三, 肝付兼太, 相模太郎, 藤子不二雄, 筒井広志, ヤング・フレッシュ, ピーカブー
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/01/19
  • メディア: CD
怪物くん怪物ランドへの招待

怪物くん怪物ランドへの招待

  • 作者: 藤子 不二雄A
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/09/01
  • メディア: コミック
 
↓「不老不死」ということで...
不老不死のサイエンス

不老不死のサイエンス

  • 作者: 三井 洋司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 新書
究極のサイエンス 不老不死

究極のサイエンス 不老不死

  • 作者: 金子 隆一
  • 出版社/メーカー: 八幡書店
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本
不老不死の追求

不老不死の追求

  • 作者: 高杉 征樹
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本
不老不死は夢か―老化の謎に迫る

不老不死は夢か―老化の謎に迫る

  • 作者: 瀬川 茂子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 単行本
不老不死の超古代史―永遠の生命を求めた文明の謎を追う!

不老不死の超古代史―永遠の生命を求めた文明の謎を追う!

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新人物往来社
  • 発売日: 1998/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
不老不死伝説

不老不死伝説

  • 作者: 三谷 茉沙夫
  • 出版社/メーカー: 青弓社
  • 発売日: 1995/08
  • メディア: 単行本
 
↓「ドラキュラ」といえばこれですね。
吸血鬼ドラキュラ

吸血鬼ドラキュラ

  • 作者: ブラム ストーカー
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1971/04
  • メディア: 文庫
ドン・ドラキュラ (1)

ドン・ドラキュラ (1)

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000
  • メディア: 単行本
吸血鬼ドラキュラ

吸血鬼ドラキュラ

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/05/12
  • メディア: DVD
↓「死神博士」といえばこれを思い出す...
仮面ライダー VOL.7

仮面ライダー VOL.7

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2005/11/21
  • メディア: DVD
仮面ライダー VOL.9

仮面ライダー VOL.9

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2005/12/09
  • メディア: DVD
 
↓「怪談新耳袋」関係
怪談新耳袋 ノブヒロさん

これはまもなく発売です。

怪談新耳袋 ノブヒロさん

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2006/12/06
  • メディア: DVD
怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション

怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2005/12/07
  • メディア: DVD
怪談新耳袋 最終夜 DVD-BOX

怪談新耳袋 最終夜 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2006/07/05
  • メディア: DVD
怪談新耳袋第4シリーズ DVD-BOX

怪談新耳袋第4シリーズ DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2006/02/08
  • メディア: DVD
怪談新耳袋 1stシーズン DVD-BOX

怪談新耳袋 1stシーズン DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2004/06/02
  • メディア: DVD
怪談新耳袋 劇場版

怪談新耳袋 劇場版

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2005/01/26
  • メディア: DVD
新耳袋〈第1夜〉現代百物語

新耳袋〈第1夜〉現代百物語

  • 作者: 木原 浩勝, 中山 市朗
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/06
  • メディア: 文庫
 
↓その他、思い出した作品。
フランケンシュタインと狼男 (初回限定生産)

フランケンシュタインと狼男 (初回限定生産)

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/07/28
  • メディア: DVD
狼男 (初回限定生産)

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/07/28
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