KING KONG['76](SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
前の記事に続いて同じタイトルの記事(区別するために「['76]」と一応付けましたが...)であるが、こちらは1976年の映画「キングコング」のサントラ盤である。この作品は1933年の「キング・コング」のリメイク作品である。(邦題の注意:1933年の方は「キング・コング」というように「・」が入るが、本作は「キングコング」であり、「・」は入らない。→一応、日本語表記上は区別できます。)
こちらの作品は、ディノ・デ・ラウレンティスが巨費を投じて1933年の作品をリメイクすることを企画して、ジョン・ギラーミン監督、ロレンツォ・センプル・Jr.の脚本で、特撮はリック・ベイカー、音楽はジョン・バリーが担当し、出演は、ジェフ・ブリッジス、ジェシカ・ラング、チャールズ・グローディン、ジャック・オハローラン、ジョン・ランドルフ、ルネ・オーベルジョノワ、ジュリアス・ハリス、ジョン・ローン、ジョン・エイガー、コービン・バーンセン、エド・ローターたちである。
今では演技派女優として知られているジェシカ・ラングであるが、当時は「コングの恋人」と言われていて、本作出演後は、しばらくこのキャッチフレーズを着ることが出来ずに低迷していたが、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」以降は完全にイメージが変わりました。(今では「キングコング」に出ていたの?と言われるようになっている...)
ところで、本作には、公開の10年後の1986年に本作の続編の物語である「キングコング2」が製作公開され、そこには、本作でビルから落ちたコングが生きていたとか、クイーンコングまでが登場するということになり、ストーリーも支離滅裂なものとなっていて、完全な駄作が生まれたのですが、その作品については現在では殆ど忘れ去られたようですね。
サントラ盤に収録されているのは以下の全13曲である。『Opening』『Maybe My Luck Has Changed』『Arrival On The Island』『Sacrifice- Hail To The King』『Arthusa』『Full Moon Domain- Beauty Is A Beast』『Breakout To Captivity』『Incomprehensible Captivity』『Kong Hits The Big Apple』『Blackout In New York/How About Buying Me A Drink』『Climb To Skull Island』『End Is At Hand』『End』。
本作は、公開当時にはメカ式のコングが話題になったものの、その登場シーンは少なく、また、ストーリー自体も纏まりすぎていて、評価の方は余り良くないのだが、現在では演技派女優となったジェシカ・ラングの違った姿が見られるという別のことで注目できる作品となっている。しかし、サントラ盤の方は、「007」シリーズでもお馴染みのジョン・バリーということで、映画のジャンルは異なっていても、見せ場を盛り上げる音楽ということでは流石に上手いところを出している。本作公開当時は、「リメイク映画はダメ」ということが定着していた感があったのだが、その言葉のように光が見えない作品の中で数少ない光明があったのがサントラ盤でした。(でも、最近のサントラ盤のように、豪華アーティストたちが集結したオムニバス盤というものではなく、スコア集でもある従来からの形のサントラ盤です。)
King Kong [Original Motion Picture Soundtrack]
- アーティスト: John Barry, John Barry
- 出版社/メーカー: FSM
- 発売日: 2005/10/25
- メディア: CD
↓映画DVDはこちらです。
↓1933年のオリジナル版と、2005年のリメイク版
↓駄作
↓その他、「キングコング」が関係する作品。
キング・コング デラックス・エクステンデッド・エディション(3枚組)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2006/11/30
- メディア: DVD
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