「畫中仙」 [映画(洋画)]
表題の作品は1988年の香港映画「画中仙」である。(ビデオ化された時に「画中仙 ~ジョイ・ウォンのゴースト・ラブ・ストーリー」というように余計なものが付けられた。ちなみに、英語のタイトルは「PICTURE OF A NYMPH」である。)前年の1987年に「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」が大ヒットしたということで、同じコンセプトで製作された作品であり、ここでも女幽霊を演じているジョイ・ウォンです。(当たり役になりました。とにかく美しい...)監督はウー・マー、ウー・マーとチャン・カムチョンの共同脚本で、出演はユン・ピョウ、ジョイ・ウォン、ウー・マー、ローレンス・ウォン、デイヴィッド・ラム、エリザベス・リー、メイ・ロー、ラム・ウェイ、ユン・ウーたちである。
物語は、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」をアレンジしたようなものである。舞台は戦乱の時代、道士に拾われて育った孤児のシュワは妖怪に襲われそうになった文士ツイを救った。やがてシュワと暮らし始めたツイは近くの川で美しい女・モシュウに出会うが、彼女は嫁入りの途中で妖怪に襲われて魂を奪われそうになり、崖から身を投げた女性の幽霊であった。が、幽霊になった彼女は今だに妖怪に狙われていて、ツイの描いた絵の中に隠れ住むのだった。恋に落ちたツイとモシュウの恋は...
発想は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のリメイクと考えられる作品ですが、中国の伝統的怪異譚を題材にしていて、この物語自体は結構有名なものである。スケールの大きさでは「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の方が一回り大きく、本作は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の亜流作品(それにしても、同じスタッフが結構いる。「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」に「孔雀王」の関係者が加わっている。)といった感は否めないものの、ジョイ・ウォンがあまりにも美しく、これだれで許せる作品(「ジョイ・ウォンの動く写真集」といったらいいでしょう。)でもある...(ヒットの大きさも「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」には及ばず、「二番煎茶」といった印象の強い作品である。→で、この後に「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2」が製作されることになり、こちらはヒットを記録している。)
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