SSブログ

XANADU(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1980年の映画「ザナドゥ」である。この作品については、サントラ盤の方を1年ちょっと前に取り上げているが、今回は映画として取り上げることにする。(本サントラ盤について記した記事は、ここをクリックすればご覧頂けます。)

この作品は、世界の音楽の殿堂を造ろうということを目標にした人たちが繰り広げられるファンタジー・ミュージカル作品ということで、音楽が聞き物の作品である。また、かつてのミュージカル全盛期のビッグ・スターであるジーン・ケリーは、たっぷりと踊りの方を見せてくれるということで、かつてのミュージカル・ファンにとっても嬉しい作品である。音楽の方も、「カントリー界の妖精」から大人のシンガーに脱皮したオリビア・ニュートンジョンの魅力に満ちあふれていて、彼女とELO(ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA)のヒット曲が印象に残っている。ここでサントラ盤に収録されている曲名だけ、一応記しておくことにする。(収録曲は全10曲である。)『Magic』『Suddenly』『Dancin' Round And Round』『Suspended In Time』『Whenever You're Away From Me』『I'm Alive』『Fall』『Don't Walk Away』『All Over The World』『Xanadu』。

映画のスタッフは、監督はロバート・グリーンウォルド、脚本はリチャード・クリスチャン・ダナスとマーク・リード・ルベルの2人、撮影はヴィクター・J・ケンパー、音楽はバリー・デ・ヴォーゾン、ジェフ・リン、ジョン・ファーラーの3人であるが、オリビアと言えばこの人というジョン・ファーラーの名前があるところが嬉しいところである。そして出演は、オリヴィア・ニュートンジョン、ジーン・ケリー、マイケル・ベック、ジェームズ・スローヤン、ディミトラ・アーリス、キャティ・ハンリー、サンダール・バーグマン、シンシア・ローズ、ジョー・マンテーニャたちである。

物語は、音楽の殿堂・ザナドゥの建設を目指す初老の男と青年、そして彼らに力を貸す女神がの物語という簡単なものであり、その簡単な物語に、音楽、踊りがフューチャーされていて、ファンタジックなミュージカルとして仕上げられている。物語はよくあるものと言ってしまえばそれまでであるが、特にこれというような物語ではない。本作の魅力は、物語ではなく音楽と踊りである。往年のミュージカル・スターのジーン・ケリーと、まさに新たな黄金期に入った歌姫・オリビア、更には全盛期のELOの音楽というのは、いずれもが高い次元のものであり、本作のポイントでもある。また、以前から色々なアーティストが幾度となく試みているジャズとロックの融合ということも本作では行われていて、その命題に対する一つの回答例が本作でもある。

それにしても、オリビアの歌も魅力的で良いですね。また、ジーン・ケリーのタップ・ダンスは、往年の踊りと比べると衰えたと感じるところがあるが、そこはベテランの彼らしく、見せるところはしっかりと見せてくれている。本作は彼の遺作にもなっただけに、ファンは必見の貴重なシーンでもある。

一度は見てもらいたい作品であるが、サントラ盤の方は何度でも楽しむことの出来るアルバムであり、こちらもお忘れの無いように...

 

ザナドゥ

ザナドゥ

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD

↑映画DVD |サントラ盤 ↓

Xanadu

Xanadu

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1998/09/08
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。