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「DIRTY HARRY」 [映画(洋画)]

表題の作品は1971年に製作公開された映画「ダーティハリー」である。このシリーズは現在までに5作が製作されているが、本作はその第1作である。これまではマカロニ・ウエスタンのヒーローだったイーストウッドがはみ出し刑事として新たな境地を開いた作品でもある。(そのイーストウッドは今では大監督ですね...)また、ドン・シーゲル監督もこれまではB級作品の監督といった感じでしたが、本作によって世界的な監督と評されるようになった。冒頭の、あるビルの屋上のプールで泳いでいる美女を狙撃するという始まりは事件の恐怖感を見事に描いている有名なシーンでもある。

この物語の原案はハリー・ジュリアン・フィンクとR・M・フィンクで、ハリー・ジュリアン・フィンク、R・M・フィンク、ディーン・ライズナーという顔ぶれで脚本を書き、ドン・シーゲル監督がメガホンを取った。また、音楽を担当したのはラロ・シフリンである。出演は、クリント・イーストウッド、ハリー・ガーディノ、ジョン・ヴァーノン、レニ・サントーニ、ジョン・ラーチ、ジョン・ミッチャム、アルバート・ポップウェル、ジョセフ・ソマー、メエ・マーサー、リン・エジングトンたちである。

物語は、サンフランシスコを脅迫する「サソリ」と名乗る殺人鬼と、サンフランシスコ市警の「ダーティハリー」と呼ばれるはみ出し敏腕刑事・ハリー・キャラハンの戦いを描いた刑事アクション物語である。このハリーは、ホットドッグを口にしながら、銀行を襲撃した強盗グループに対してマグナム44を撃ちまくるなど、その腕は超一流であるが、市警の汚い仕事を任されることが多く、どちらかというと冷や飯を食わされている刑事である。が、人一倍、強い正義感を持っていて、市民を守るためには命を張って任務に挑む男である。ということで、プロの男の姿も見られる。

尚、ドン・シーゲル監督の本シリーズ作品は本作だけであり、それだけでも見る価値のある作品である。何せ、'70'sに刑事映画のブームが起こるが、本作と「フレンチ・コネクション」がそのブームを起こしたのだが、それだけ時代をリードした作品なのである。制作から35年が流れたと言うことで、社会インフラの大きな発展があるため、原題にはマッチしていない所があるものの、ハリーの使命感、男の浪漫はそういうことは関係なく、永遠の魅力を放っている。イーストウッドの出演作を見るのであれば、本作は必ず見ましょう。また、「ダーティハリー」シリーズを見るにしても、本作を最初に見ておかなければなりませんよ。

また、サントラ盤に収録されているのは以下の全18曲である。『Prologue/The Swimming Pool』『Main Title』『Harry's Hot Dog』『No More Lies Girl』『Scopio's View』『Red Light District』『Scorpio Takes The Bait』『The Cross』『Goodbye Callaghan』『The Stadium Grounds』『Floodlights』『Dawn Discovery』『Off Duty』『The Strip Club』『Liquor Store Hold Up』『City Hall』『The School Bus』『End Titles』。

このアルバムも出来の良いアルバムであり、映画の緊張感を大いに伝えてくれている。映画を見たら本サントラ盤の方もしっかりと聴いてもらいたい一枚である。

 

Dirty Harry

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  • アーティスト: Lalo Schifrin
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