LIFEFORCE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1985年の映画「スペースバンパイア」である。この作品は、現在ではカルト作品として知られている1本である。コリン・ウィルソンの原作小説をトビー・フーパー監督が映画化したということで知られるSFホラー・パニック作品であるが、映画の方だけでなくサントラ盤の収録曲が色々なところで使われることになり、そちらでも有名な作品である。(しかも、音楽を担当したのがヘンリー・マンシーニである。)
映画データを記しておくと、原作はコリン・ウィルソン、監督はトビー・フーパー、脚本はダン・オバノンとドン・ジャコビーの二人、撮影はアラン・ヒューム、音楽はヘンリー・マンシーニである。そして出演は、スティーヴ・レイルズバック、マチルダ・メイ、ピーター・ファース、フランク・フィンレイ、パトリック・スチュワート、マイケル・ゴサード、ニコラス・ボール、オーブリー・モリス、ナンシー・ポール、ジョン・ハラムたちである。
物語は、ハレー彗星が地球に接近してきたが、それと共に地球に接近してきた謎の宇宙船があった。その宇宙船には3体の人間が安置されていて、研究のために地球に持ち帰り調べると、それは人間の精気を吸い取る宇宙の吸血鬼だった。しかもこれはエイリアンが仕掛けた罠であり...
物語の方は可もなく不可もなし、といったものであり、T.フーパー監督作品としたら今ひとつという所である。そんな中、見所の一つとしたら、全編裸でいるバンパイアの美女(マチルダ・メイ)でしょうかねぇ(?)→今ひとつという印象のある本作を、「彼女で勘弁してください」と言っているようにも感じてしまいます...(爆
サントラ盤に収録されているのは以下の全11曲である。『Life Force Theme』『Evil Visitation』『Discovery Part. 1: Space Walk』『Discovery Part. 2: Into The Alien Craft』『Discovery Part. 3: Exploration』『Discovery Part. 4: Sleeping Vampires』『Carlson's Story』『Girl In The Raincoat』『Web Of Destiny Suite, Part. 1』『Web Of Destiny Suite, Part. 2』『Web Of Destiny Suite, Part. 3』。
曲名の半数以上が「Part ○」というようなタイトルが付いているということで、スコアといった印象が強くなるのだが、邦題を調べてみるとそれらしいタイトルが付けられている。以下に邦題を順番に記しておく。「スペース・バンパイアのテーマ」「宇宙遊泳」「エイリアンの宇宙船」「偵察」「眠るエイリアン」「悪魔の襲撃」「カールセン大佐の秘密の物語」「レイン・コートの女」「エイリアンの餌食」「恐怖のロンドン市内」「死の接吻」。
オーケストラを率いているのはヘンリー・マンシーニであるが、本作は彼が手掛けた唯一のSF作品でもある。また、オーケストラはロンドン交響楽団ということで、スケールの大きな演奏を聴かせてくれている。特に、テーマ曲は素晴らしいものである。この曲が良いこともあって、ドキュメンタリー番組に使われることになり、そちらでこの曲を知った人が映画「スペースバンパイア」のものだったと後から知り、評判が高くなったというのは有名な話である。(まあ、こういうことは決して珍しいことではないが、それだけイメージが広がるスケールの大きさを持っているということでもある。)
ということで、本作は映画よりもサントラ盤の方が有名になった作品である。尚、サントラ盤に期待して本作を見ようと思った方は、あんまり期待しない方が良いですよ。
Lifeforce: Original Motion Picture Soundtrack
- アーティスト: Original Soundtrack
- 出版社/メーカー: Varese Sarabande
- 発売日: 1991/07/02
- メディア: CD
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