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ケータイ刑事銭形雷19話[改訂版] [ケータイ刑事]

今回は第19話「No.1ホストVS銭形雷 ~シャンパンタワー殺人事件」である。この物語が放送された時は(他局東京系)でドラマ「夜王」が放送されたことで、それを意識した物語でもある。が、今になってみると、本作はシリーズとして完全に確立しているが、「夜王」の方は、そういうドラマがあったなぁ、という感じがするだけになっている。ということで、やはり「ケー刑事」はBS-iの初放送の時に見ておくべき作品である、ということを強く感じさせてくれます。

今回のゲストの滝本ゆにさんは、「」では3度目の登場ということになるが、佐々木浩久監督夫人ということで、「ケー刑事」では重要な一人です。(この後、「」にはゲスト出演はありません。→ミセス・ボロンコとして、6代目に再登場願いたい所です。(ボロンコ以外では6代目に登場するのは確実でしょうが...))

この記事のタイトルに「[改訂版]」と付いているのは、BS-iの本放送時に記したものをベースにして加筆を行っているためです。(BS-iの放送時に記したものはその物語が最新作であった時に記したものですが、今回は「銭形雷」全40話まで見た後なので、全体を見通した観点からも追記しています。)BS-iの本放送時に記したものと合わせてご覧頂ければ幸いです。(BS-iでの放送時に記したものは、ここをクリックして下さい。)ということで、いつものように長文&今更ながらのネタバレありで、本編に行きます。

今回もいきなり「警視庁から入電中」。が、「銭形愛」のOPを思い起こさせる東京の夜景(正し、東京タワーは映っていない)が出る。港区赤坂のホストクラブ・Adam(アダム)で殺人事件発生。被害者はホストの冴神一希(さえがみ・かずき)。直ちに現場に急行せよ。ということで雷ちゃんは現場に到着するが「岡野さん、何処行っちゃったんだろう...」とぼやいている。が、トミーのことを忘れてクラブに入っていく。店に入ると、いきなり注意書きが壁に貼ってある。「18歳未満(高校生を含む)及び暴力団関係者の方々はいかなる場合でも、一切の立ち入りを禁止します。」→「暴力団関係者」というのは分かるが、「18歳未満(高校生を含む)」というのは、お酒を出す店なのだから、これは当然ですが、「18歳未満」ではなく「20歳未満」とするべきだと思います。しかし「ケー刑事・ワールド」で時空が歪んでいる港区赤坂ですから、特別な法律があってお酒は18歳からOKということなのかも...

また、その注意書きの横にはこの店のNo.1、No.2、No.3ホストの写真が飾られている。雷ちゃんはNo.1ホストの写真を見て首をかしげているが、怪しげな靴音がして、白いスーツ姿の男が現れる。男は「Adamへようこそ」と挨拶をしするが、「しかしお客様、本日は事件が発生しまして、臨時休業ということに...」と言うが、雷ちゃんはその男を知っていて「岡野さん!」と言う。そう、白いスーツの男とはトミーだった。で、トミーはサングラスを外してメガネを通して見ると、それが雷ちゃんだと言うことに気づく。「銭形くん、遅いよ、遅いよ来るのが...」と言うトミーだったが「何ですか、その格好?」と尋ねる雷ちゃん。で、トミーは名刺を出して雷ちゃんに渡す。「ホスト研修生 トミー」と名刺にはあった。トミーは、来週のホスト検定3級に備えて現場で実地研修をしていたのであった。「連絡が付かなかったから心配したんですよ」と言う雷ちゃんだったが、「いいでしょう、非番の日ぐらい何していようと」とトミー。→それはそうですが、トミーのことだから怪しげなことをしていそうで...

トミーは「研修中にこんなことが起こるなんて驚きましたよ」と言いながら店内に雷ちゃんを連れて行く。途中で被害者・冴神一希の遺体が運び出されていくのにすれ違うと、それを止めて遺体を見せるトミー。彼はこの店のホストNo.2だった。そこに「逆もまた真なり」という台詞と共に鑑識・柴田束志が逆立ちで登場。(当然、逆立ちの足で登場し、そこから普通の立ち姿になる。)が、束志も今日はいつもの鑑識のユニフォームではなく、タキシードを着ていた。(背中には「警視庁」の文字が入っているけど...)それを見た雷ちゃんは「柴田さんまで、何ですかその格好?」と尋ねると「現場がホストクラブと聞きまして、鑑識もこれからはTPOに合わせたコーディネートが大切かと...」と答えるものの、呆れ顔の雷ちゃんは腕を組んでいて「検死報告、お願いします」とクールそのもの。(このクールさが雷ちゃんです。)で、報告をする柴田。「死因は薬物中毒、青酸カリによるものと思われます」ということだった。

その時、「トミーさん凄いですね」と言いながら、この店のNo.1ホストである的場介介(まとば・すけすけ)が現れる。「もう指名客がついたんですか?」と言うが「指名客って違います、私は警察です」と警察手帳を見せる雷ちゃん。(こういう所は本当に真面目な真面目な雷ちゃんです。)トミーも「どう見たってこの店のお客さんには見えないでしょう」と言うが、高校(青葉台学園)の制服を着ている雷ちゃんですから、トミーの言葉は正論です。すると介介は「そうでしたか、こんなカワイイ刑事さんなら、犯人も自首しちゃうでしょうね」と言うが、これは「トミーさんからホストならお世辞の一つも言えなきゃいけないと教わった」と言うことで口にしたお世辞でした。(って、あんた、本当にNo.1ホストなの?と思ってしまう言葉です。No.1ならば研修生のトミーに対して教える方であり、教わるということはいくら何でも無いはずです。)

で、介介は名刺を雷ちゃんに渡すと「僕、No.1ホストの介介(すけすけ)と言います」と挨拶をするが、雷ちゃんは不思議そうな顔をしていて「それにしても、介介って、珍しい名前ですね」と尋ねる。(雷ちゃんはやはり現役高校生ですね。源氏名というのを知らないようです。)すると、本当は「大介」だったが、名刺屋さんが間違えて、刷り直してもらうのも大変だと思ったから、と答える介介。「名前変える方が面倒くさいでしょう」と雷ちゃんはツッコんでくれます。(→だから、「源氏名」と考えたら良いんですよ。何も本名を名乗る必要はないのですから...)すると「それもそうですね」と言う介介。(こんなのがNo.1ホストって、信じられませんが...)そこに「そういう無邪気なとこ、母性本能くすぐるのよね」と、店の奥にいた女性客の声がする。(4人の女性客がいました。彼女たちは介介の指名客(トミーに言わせれば「介介」の熱狂的なファン)だった。)で、トミーは「紹介するよ」と言って雷ちゃんを4人の側に連れて行き、「みなさん、私の同僚、警視庁の銭形刑事です」とトミーが雷ちゃんを紹介する。雷ちゃんは礼儀正しくお辞儀をする。→「銭形刑事」って、確かに間違いではないですが、何か違和感を感じる... と思うのは筆者だけ?)

トミーは続いて4人の女性客を雷ちゃんに紹介する。小板住宅設備販売No.1セールスレディ・瞳、多聞治療院No.1マッサージ師・きん、赤坂ゼミナールNo.1塾講師・教子、ニュー・ドリマックスNo.1キャバ嬢・沙里奈。(それぞれに、ちゃんと「ケー刑事」らしい小ネタがしっかりと散りばめられていますね~)「みんなNo.1なんですね」と雷ちゃんが言うが、トミーは調子に乗って「そして私が警視庁No.1警部の岡野富夫です」と言ってポーズを決める。が「いいですから、先進めてください」と雷ちゃんはばっさりと切り捨ててしまう。(今回はいつもの「補でしょう」は口に出さない雷ちゃんでした。)で、事件の様子の説明を始めるトミー。シャンパンタワーをやった直後に冴神一希は倒れたということだった。そのシャンパンを注いだのは介介で、4人の客が上の段のグラスを一斉に、続いて介介がグラスを手にし、トミーと冴神は一番下の段のグラスを取り、乾杯して全員がシャンパンを口にした。冴神は一口飲んだら倒れたのだった。雷ちゃんはこれ聴いて「シャンパン自体に毒は入っていなかったんですね」と確認する。すると「そのはずなんですが」と柴田さんが冴神が手にしていたグラスを持って現れる。(でも、タキシード姿の柴田さん、どう見てもウエイターに見えます。)で、このグラスのシャンパンだけから青酸カリが検出されたのだった。雷ちゃんはそのグラスを手にすると首を傾ける。

そうしていると「自殺じゃないの」と女性客の沙里奈が言う。トミーも「私も同感だなぁ」と口にする。(そのグラスにだけ毒を入れるなんて無理、という理屈。)しかし「でも、前もってこのグラスに青酸カリを塗っていたとしたら」と雷ちゃん。が、トミーが「それはあり得ない」と言う。シャンパンタワーのグラスのセッティングの前にトミーがグラスを(完璧に)拭いたためであった。で、グラスを積み上げ始めたが、途中から介介が手伝ってくれたのだった。(尚、冴神が飲んだグラスには、介介は指一本触れていない、とトミー。)が、「わざわざお店で自殺なんて...」と雷ちゃんは口にするが、沙里奈が「当てつけよ」と言う。というのは、冴神は先月介介に抜かれるまではダントツでこの店のNo.1ホストだったということだった。女性客たちは「まさか、介介さんを疑っているのですか?」と尋ねるが、雷ちゃんは先ほど介介が言った「犯人は自首しちゃうでしょうね」と言ったこと、「女性陣はみんな「自殺」と言ったのにどうして介介は他殺と思ったのか?」という疑問点を口にする。が、トミーは「あれは単なるお世辞ですから」とここでは介介の味方になっている。しかし雷ちゃんは「で、どうなんですか」と介介に問うも、介介は他人事のような表情で何も答えない。で、瞳が「(介介は)物事を深く考えないタイプなのよ」と助け船を出す。更に教子も「それに介介さんが一希さんを殺すなんてあり得ませんわ」と言って、今月の売り上げを見せて介介を庇う。(その売上を示すグラフによると、介介がダントツトップであり、抜かれる心配もないというのがその理由。)更に「その通り。介介のNo.1は安泰です」ときんが言うと、沙里奈も頷いている。

トミーはいつの間にかきんからマッサージを受けていたが、その時の雷ちゃんは肘をついて呆れ顔でいる。そこに教子がトミーに「受験生のお子さん、いらっしゃる?」と営業活動を始める。これに「あいにく独り者ですから」と答えるトミー。これに瞳が続いて「そろそろ家のリフォームとかは?」(「ヤサグレですから」と答えるトミー)、沙里奈は「今度、同伴してくれない?」(「はい、喜んで」とトミー。が、雷ちゃんはトミーの耳を引っ張って止めました。)とそれぞれがお誘いの言葉(営業活動)を掛ける。これに雷ちゃんは「No.1って凄いんですね、こんな時でも仕事を忘れないなんて...」と複雑な表情を見せてくれる。トミーは「それにひきかえ、同じNo.1でもねぇ...」と言って、介介の寝癖の髪を注意する。(彼は寝癖を残したまま店に来ていたのだが、やはり本当にNo.1ホストなのか?と思ってしまいます。)そして、「この店もよく雇ってくれたもんですよ」と介介のことをボロクソに言い始めるトミー。が、「自分でも不思議です」と介介。彼は100軒以上面接してこの店だけが雇ってくれたということだった。→そんなんでよくNo.1になれたものだと驚きます...)

従業員の控え室にやってきた雷ちゃんとトミー。(ロッカーには「目指せ!!夜王」や「酒力」と書かれた紙が貼られている。→こういう細かい拘りは「ケー刑事」ならではです。)「分からん」とトミー、「分からない」と雷ちゃん。「どうして?」とトミー、「どうして?」と雷ちゃん。(何だかんだと息が合っている二人、流石は「ケー刑事」第三の黄金コンビですね。)しかし、二人が考えていることは違っていた。雷ちゃんは、「どうしてあのグラスにだけ毒を入れられたのか?」、トミーは「どうしてあの顔でNo.1ホストになったのか?」ということであった。(「さあ」と軽く切り捨てる雷ちゃんでした。)が、トミーは「ホストになるには3つの条件が必要なんだ」とトミー。(それらはルックス、話術、気配りの3つです。)しかし、介介はそのどれをも覆している、ということで理解できなかったのだった。雷ちゃんは肘をついて呆れ顔でそれを聞き流しているだけ。トミーは懐から「ホスト検定3級試験」という本を取り出して「このままだと、私は何を信じてホスト検定に望めばいいのか分からん...」とトミー。が、雷ちゃんは「それよりも真面目に捜査をしてくださいよ」と戒めの言葉を口にする。(それにしても、今回の雷ちゃん、トミーを戒めるという所はいつもの通りだが、今回は結構トミーに対して放置している所がありますね。)すると「やってるじゃないか真面目に。だからこうやって遺書か何か残っていないか探しに来たんでしょう」とトミー。(まあ、いつものように取り繕うのは上手いトミーです。)で、冴神のロッカーを探す。一方雷ちゃんは「No.1の座を奪われたぐらいで自殺何かしないと思うんですけど...」と頭から自殺説を否定する見解を口にしながら紙コップでシャンパンタワーのグラスを模そうとしていて、紙コップを並べ、積み上げている。するとトミーは「君には男のプライドというものが分からないのか」と言って、「彼に負けたんだぞ、あの彼に負けたんだ。死にたくなっても当然じゃないか」と強調する。

雷ちゃんは3段に積んだ紙コップのタワーを完成させていて、トミーは無視して「どうやってこのグラスにだけ毒を入れたのか...?」と考えている。

そうしていると、冴神のロッカーを開けたトミーが雷ちゃんを呼ぶ。で、ロッカーの中にはスーツと開運グッズばかりが入っていた。更に「週刊開運」という占い雑誌を見つけたトミーはそれを手にして開くと「一希くんは私と同じ星座なんだ...」と言って星占いの所を見る。(冴神とトミーは「牡牛座」だった。(ちなみに、国広さんも牡牛座です。)→歴代銭形姉妹を演じた中で、一人だけ「牡牛座」がいます。(3代目・黒川芽以さんです。)また、5代目・雷の早織ちゃんは「双子座」、愛・宮崎あおいさんは射手座、舞・堀北真希さんは天秤座、零・夏帆ぽんは蟹座です。)でそこには「牡牛座」の占いは「ラッキーカラー:黄、ラッキー方位:南」と記されていた。雷ちゃんはトミーの話を聞き流しながら「よどむ、悪の天気

シャンパンタワーを用意して、みんなを集めた雷ちゃん。4人の女性客はブツクサと文句を言うが、雷ちゃんはその声には耳を貸さず「介介さん、やはりあなたが犯人だったんです。一希さんを殺害した。」と言うと「今からそれを証明します」と言って説明を始める。一希が手にした位置にあったグラスを手にすると「このグラスに毒は塗ってありませんでした」と確認する。そしてそのグラスを元の位置に戻すと「毒はこのグラスではなく、一段上のグラスの足」と言って、一段上のグラスを手にして、そのグラスの足の部分を指さし「この部分に塗ってあったんです」と言う。そして、マークとなるように絵の具をそこに付け、タワーの元の位置に戻す。続いて「柴田さん、ここにシャンパンを注いで下さい」と指示をする。で、束志は側にあったシャンパンの瓶を手にしてシャンパンを注ぎ始める。やがて一番上のグラスはシャンパンが満ち、こぼれて下の段に流れていく。そして雷ちゃんが付けた絵の具がシャンパンに溶けて、一希が手にしたグラスの中にだけ流れていった。

それを見た女性陣の顔つきが急に険しいものに変わった。「だからこのグラスにだけ毒が入る」と雷ちゃん。するとトミーは「そうか、あの時手伝いに来たのは、毒を塗るためだったんだな」と言う。が、介介の表情は特に変わらず、「グラスはみんな勝手に取ったんですよ。一希くんがそこのグラスを選ぶなんて、僕に分かるはずないでしょう」と言う。これに雷ちゃんがすかさず「いいえ、あなたには分かっていたんです」と言って、ロッカーにあった「週刊開運」の占いのページを広げ、「今週のラッキー方位:南」と書いてあることを指摘する。このシャンパンタワーは殺害時と同じ場所に再現してあり、束志に一希が取ったグラスの方角を尋ねると、方位磁石を手にして調べた束志が「丁度真南です」と言う。雷ちゃんの説明は続き、介介に負けた一希はゲン担ぎに熱心になっていて、南端のグラスを手にすることは予測できたはずだ、と言う。が、介介は「ちょっと待ってください。そのグラスの足から毒は出たんですか?」と尋ねる。「いいえ」と答える雷ちゃん。「だったら...」と反論しようとする介介だったが「あなたは殺害後、直ぐに毒を拭き取ったんです、何かを使って」と言って、自信たっぷりに「それを調べれば、青酸カリが検出されるはずです」と言う。

で、束志が殺害時に介介の席にあった布巾を調べるが、そこから青酸カリは検出されなかった。で、慌てるトミーは「きっと他の何かで拭いたんだ」と言って、介介に詰めより、介介が着ている上着、ネクタイ、シャツを次々と柴田に投げて調べさせようとするが、これらのいずれからも青酸カリは検出されなかった。雷ちゃんの表情も変わり、トミーは次はズボンを脱がせようとするが「何で拭いたんだ?言いなさい」と介介を問いつめようとする。しかしここで沙里奈が「それぐらい見当がついていたから来たんじゃないの」とクレームを付け、瞳は「随分と簡単になれるんですね、No.1刑事って」と皮肉たっぷりにトミーのハンカチを手にしてバカにされました。で、慌てながら「よく言うじゃないですか。No.1ホストはお客が育てるって言うじゃないですか。No.1刑事も犯人が育てるんですよ」と苦し紛れの言い訳をするトミー。(が、全くどういう理屈なんでしょうか?全く理解できません。)が、雷ちゃんはその会話を聞いていて閃いたようで、教子に「No.1って言ってもらえませんか?」と言うと「No.1がどうかしたんですの?」と言葉を返す教子。で「そういうことか」と雷ちゃん。しかし、怒った4人の女性客たちによってトミーと雷ちゃんは一緒にその場から外に追い出されてしまう。

が、トミーは全く気にしていない様子で、雷ちゃんに「さっき言いかけたことは何だったの?」と尋ねると、「分かったんです。どうして介介さんがNo.1になれたのか」と答える雷ちゃん。すると「そうか、でかしたぞ、銭形くん」ということで、トミーはこれで迷い無くホスト検定に望むことが出来ると落ち着きを取り戻しました。(って、そっちでした。)が、雷ちゃんはどうやって青酸カリを拭いたのか、まだそのトリックが解けていなかった。(やはり事件のことを考えている雷ちゃんです。)が、雷ちゃんの目の前に4人の女性客たちと一緒に写っている介介の写真が飾られていて、それが目に入り、閃いた。笑顔になった雷ちゃんは「そうか、そういうことか」から「謎は解けたよ、ワトソンくん」(あごの下で親指と人差し指によるポーズ付きですが、このポーズ、泪ちゃんがTVシリーズや劇場版でしていたものです。)(ここでAパート終了。経過時間は19分半弱ということで、Bパートは6分強ということになります。)

店内では介介がシャンパンタワーのグラスにシャンパンを注いでいるが、4人の女性客たちは「もういいわよ、そんなことしなくても」と言っている。(「酒を飲む気分ではない」ということだった。)そこに雷の音が響き、雷雲が現れる。直ぐに「雷鳴轟く積乱雲。…」と雷ちゃんの口上が始まり、いつものように「私の稲妻でしびれなさい!」との決め台詞に続いて雷が落とされる。で、稲妻が落とされたのは介介と4人の女性客全員であり、合わせて5人であった。(これまでに、一度に2人はありましたが、5人というのは初めてですね。(でも、ちゃんの網は一度に10人以上を確保したことがありました。))しびれてその場に倒れる5人は次々と煙を噴く。で、床に倒れた介介の側に雷ちゃんが歩み寄ってくると「やはりあなたが犯人だったんですね、一希さんを殺害した」と介介に言う。更に4人の女性客たちに向かって「そしてあなたたちは犯人隠避の容疑者です」と告げる。が立ち上がった介介は「殺したって、証拠はあるんですか」と激しく抗議する。が、雷ちゃんは先ほど目にした女性客と一緒に写っている介介の写真を見せて「あなたはいつもポケットチーフをしているようですね。なのに今日はどうしてしていないんですか?」と問い糾す。すると介介の表情が変わる。

更に瞳が「私たちのバッグ、何してるのよ」と文句を言うが、それはトミーと柴田が彼女たちのバッグの中を調べていて、そこから介介のポケットチーフを発見したためだった。「あったぞ、銭形くん」とトミーは瞳のバッグからポケットチーフを取り出して束志に調べさせる。「介介さん、あれはあなたのものですね」と確認する雷ちゃん。束志は「青酸カリが検出されました!」と報告する。(いつもながら、あっという間に検出されますねぇ、流石「ケー刑事」です。)が、瞳が「それは私のです。そんな白いハンカチなんか誰でも持ってるわ。殺したのも私です」と言う。が、「介介さん、それでいいんですか?」と雷ちゃんはあくまでも介介を問いつめる。瞳は「私のだって言ってるじゃありませんか。じゃあ、どうして殺人の証拠を私が預かるのよ」と反論する。これに雷ちゃんは「それはあなたが介介さんの母親だからです」と口にする雷ちゃん。更にこの場にいる4人の女性は全員が介介の家族だとも言う。(沙里奈は妹、教子は姉、瞳は母、きんは祖母)家族が介介をNo.1にするためにお客のふりをして通っていたのであった。で、それぞれのバックから名前を記したものを発見したトミーは「みんな苗字が「的場」だ」(ということで、全員が家族でした。)

雷ちゃんの説明は続く。みんなは「No.1」というイントネーションが独特だったということから、それが(おそらく)津軽弁ということから見抜いたのであった。(全員が青森出身という偶然は滅多にない。→確かにそうですよね。)で、一希の殺害動機はこのからくりに気づかれたためだ、と指摘する。すると、介介は両目を閉じると観念したようで、その場に膝をつく。トミーは4人の女性たちが「本当に彼女たちは殺害に関与していないのか」と尋ねるが、雷ちゃんは自信たっぷりに「はい、おそらく介介さん一人の犯行だと思います」と答える。一希が倒れ、トミーが脈を診て調べた後、騒ぎの中で介介がグラスの足をポケットチーフで拭いているのを瞳が見てしまい、4人は即座に介介が犯行に及んだことを察知した。で、親心から瞳が介介を庇い、ポケットチーフを自分のバッグに隠し、「これは自殺ということにするのよ」と口ぐらを合わせることにした、というのが事件の真相だった。すると介介が語り始める。「家はみんな、代々No.1だった。僕だけ、子供の頃から何をやってもビリ。どうしてもNo.1になりたかった。みんな、こんなに応援してくれているのに、ここ首になったらみんなの期待に応えられない。だから、一希くんを...」と殺害したことを自供した。(この時のBGM・つのだ☆ひろさんの♪「メリー・ジェーン」が実に良い味を出している)で、トミーが介介に手錠を掛け、4人には「犯人隠避の容疑」で逮捕します、と告げ、警官が入ってきて4人を逮捕した。(今回の物語は大量5人の逮捕者を出しました。)で、この時雷ちゃんは(泪ちゃんが何度も見せていたように)ちょっと切なそうな表情を見せてくれました。(やっぱり、「銭形泪」は完全なスタンダードになっています。)

事件解決後、夜の街を歩いている雷ちゃんとトミー。「あの人たちが家族だって見破ったのは、きっかけは岡野さんの言葉だったんですよ」と雷ちゃん。(何だかんだで、トミーのことをしっかりと立ててくれる雷ちゃんです。)「「No.1ホストはお客が育てる」という言葉、「育てる」というのから、もしかしたら親子じゃないかって」と気づいたのでした。で、トミーは嬉しそうに笑って「そうなんだ。しかし、ほんのちょっとした言葉から事件解決の糸口へ繋ぐなんて、流石No.1刑事は違うな~」と、言って雷ちゃんの肩を叩くと先に歩を進める。(でも、これはいつものことです。伝説の四姉妹もそうでしたね。)が、雷ちゃんは「No.1のイントネーションが変でしたよ」とツッコミを入れる。(このノリはまたも泪ちゃんですね。やっぱりここのところの雷ちゃんは泪ちゃんを大いに意識しています。)で「No.1」のイントネーションが分からなくなってしまったトミーは「No.1」を色々なイントネーションで口にし始める。が、雷ちゃんは「お疲れ様でした」と言って自転車に乗って走り去っていきました。トミーは「教えてよ」と助けを求めると、自転車を停めた雷ちゃんは振り向いて「ホスト検定の面接官に聞いてください」

今回の物語は単語のイントネーションがヒントになると言うことで、これは耳で聴かなければ分かりませんが、トリックとしたらなかなか面白いものでした。(やはり、ちゃんと見てもらいたい物語です。)そんな中、雷ちゃんが泪ちゃんをかなり意識したようになったというのが雷ちゃんに関する変化でした。第2クールに入ってからは遊び心に満ちた物語が続いていましたが、締めるところはしっかりと締めてくれますね。

ところで、雷ちゃんが泪ちゃんを意識しているようですが、その泪ちゃんは「・2nd.4話」で言語学者の言霊名誉教授の事件を解決しました。もしも言霊名誉教授が生きていたら、イントネーションについては何といったでしょうかね?ちょっと気になりました。

次回の物語は、第20話「タネも仕掛けもありません ~売れないマジシャン殺人事件」である。「クイーン女優」としてお馴染みの宝積有香さんがゲストということで、期待が膨らむ物語です。(1話ではないのに宝積さんです。)で、「クルクル・ミラクル!」がキーワードです。そう言えば、マジシャンが登場というのは、「・7話」や「・9話」がありましたし、「・1st.9話」(公開収録)でも泪ちゃんがマジックを披露していましたね。

鑑識メモ。ホストになった柴田束志。「No.1ホストの束志です」と自己紹介。で「今夜のお客様はあなたです」と言ってから甘い言葉を連発する。「君の瞳はまるでルビー」「君のお鼻はまるでチューリップ」とまでは良かったものの、「君の唇はまるで、…、たらこ?それ、たらこ?」と言ったことから平手打ちを食らう...(が、いかにも柴田束志らしいオチで...)

 

 おまけ(出ました。)

ケータイ刑事TheMovie2 オフィシャルブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2007/02/20
  • メディア: 単行本

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/05/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE2 オリジナル・サウンドトラック・アルバム

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  • アーティスト: 小出早織/松崎しげる
  • 出版社/メーカー: BS-i
  • 発売日: 2007/02/28
  • メディア: CD
ケータイ刑事 銭形雷/小出早織style

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  • 出版社/メーカー: アルケミスト
  • メディア: おもちゃ&ホビー
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

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  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
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↓今週のネタ関係
夜王 ~yaoh~ TVシリーズBOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/07/28
  • メディア: DVD
夜王 ~yaoh~ Episode 0

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/06/23
  • メディア: DVD
超一流ホストだけが知っているヤバい営業術―絶対に“NO”と言わせない実戦心理術

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  • 作者: 向谷 匡史
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本
ホスト王のその気にさせる心理戦術

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  • 作者: 零士
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 単行本
ホストの世界

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  • 作者: 沢村 拓也
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2005/03/05
  • メディア: 文庫
Riedel <ヴィノム> モスカート (4セット) 416/9

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  • 出版社/メーカー: Riedel
  • メディア: ホーム&キッチン
 パーフェクト・グラス・オブ・ワイン [クロニクル・ブックス日本語版]

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  • 作者: 村上 佳義, ブライアン・セイント=ピエア
  • 出版社/メーカー: フレックス・ファーム
  • 発売日: 1997/05
  • メディア: 単行本

津軽だべッ!―大都会への逆襲

  • 作者: 伊奈 かっぺい
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 1987/01
  • メディア: 新書

津軽弁死語辞典

  • 作者: 泉谷 栄
  • 出版社/メーカー: 小野印刷企画部
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

津軽弁の世界〈2〉

  • 作者: 小笠原 功
  • 出版社/メーカー: 北方新社
  • 発売日: 1999/02
  • メディア: 単行本

メリー・ジェーン(カラオケ付き

  • アーティスト: つのだひろ, カラオケ
  • 出版社/メーカー: キティMME
  • 発売日: 1991/12/05
  • メディア: CD
タキシード 黒 Men’s

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  • 出版社/メーカー: クリアストーン
  • メディア: おもちゃ&ホビー
↓学ぶとしても結構難しいですが...
NHK日本語発音アクセント辞典

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
新明解日本語アクセント辞典

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  • 作者: 金田一 春彦
  • 出版社/メーカー: 三省堂
  • 発売日: 2001/03
  • メディア: 単行本

全国アクセント辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 東京堂出版
  • 発売日: 1960/06
  • メディア: -
「おしゃべりな人」が得をする おべっか・お世辞の人間学

「おしゃべりな人」が得をする おべっか・お世辞の人間学

  • 作者: リチャード・スティンゲル
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/03/30
  • メディア: 単行本
正しい御世辞の使い方―中国歴代の成功者が用いた不敗の武器

正しい御世辞の使い方―中国歴代の成功者が用いた不敗の武器

  • 作者: 賈 瑜
  • 出版社/メーカー: はまの出版
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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