NUOVO CINEMA PARADISO(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1989年のイタリア映画「ニュー・シネマ・パラダイス」である。この作品には、初公開時の2時間(124分)のバージョンと、約60カット・51分を追加した「3時間完全オリジナル版」(175分)がある。(が、不時間版の方は評価が高いが、3時間版の方ははっきり言って「駄作」に落ちぶれてしまった。→3時間版の方は忘れて、2時間版の方を本作「ニュー・シネマ・パラダイス」という認識で語ります。)
まずは映画データを記しておく。監督と脚本はジュゼッペ・トルナトーレ、撮影はブラスコ・ジュラート、音楽はエンニオ・モリコーネとアンドレア・モリコーネである。出演は、フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、サルヴァトーレ・カシオ、マルコ・レオナルディ、アニェーゼ・ナーノ、プペラ・マッジオ、レオポルド・トリエステ、アントネラ・アッティーリ、エンツォ・カナヴァレ、イサ・ダニエリ、レオ・グロッタ、タノ・チマローサ、ニコラ・ディ・ピントたちである。
物語は、イタリア・シチリア島の小さな村にある映画館パラダイス座。その映画館で青春時代を過ごした映画監督・サルヴァトーレは、当時慕っていた映写技師のアルフレードの訃報を聞いて故郷に帰って来た。が、その時にはパラダイス座は閉館になっていた...
本作製作時、トルナトーレ監督は29歳であったが、映画を愛する世界の全ての人に送る感動巨編として、映画館、映画フィルムにまつわる悲喜こもごもの物語が展開させ、世界中から絶賛された。また、エンニオ・モリコーネの音楽も美しく、それでいて優しく、とても良いものが出ている。
サントラ盤に収録されているのは以下の全23曲である。尚、本サントラ盤は筆者は日本盤を持っているので、曲名は原題ではなく邦題で記すことにする。『ニュー・シネマ・パラダイス』『成長』『愛のテーマ』『過去と現在』『思い出』『火事(Extended Version)』『愛のテーマ』『トトとアルフレード』『廃墟の中で(Extended Version)』『ナタの愛のテーマ』『検閲』『初恋』『第4章』『家出、捜索、そして帰宅』『セックス・アピール~フェリーニの登場』『愛のテーマ』『二人だけの映写会』『トトとアルフレード』『自転車のテーマ』『検閲』『成長』『エレナへ』『ニュー・シネマ・パラダイス』。
本作は、アカデミー賞の外国語映画賞、カンヌ映画祭審査員特別グランプリを獲得するというように、大きな賞を受賞しているが、3時間完全オリジナル版だけは邪魔である。(物語の結末までも変えるようでは、2時間版の良い所が死んでしまっている。)サントラと2時間版をたっぷりと堪能しましょう!
Nuovo Cinema Paradiso [Original Motion Picture Soundtrack]
- アーティスト: Baldo Maestri, Andrea Morricone, Ennio Morricone, Ennio Morricone, Marianne Eckstein, Unione Musicisti di Roma, Alberto Pomeranz, Enrico Pieranunzi, Franco Tamponi
- 出版社/メーカー: GDM
- メディア: CD
ニュー・シネマ・パラダイス オリジナル・サウンドトラック(完全盤)
- アーティスト: サントラ, エンニオ・モリコーネ
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2005/10/05
- メディア: CD
↓映画DVD
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