「NIKITA」 [映画(洋画)]
表題の作品は1990年のフランス映画「ニキータ」である。この後、女性を主人公にしたアクション映画がちょっとしたブームになり、色々な作品が製作されることになったが、本作はそういう時代を築く元にもなった。また、1993年には「アサシン」としてアメリカでリメイクされたこと、また、本作でジャン・レノが演じた掃除屋は、本作からスピンオフする形でキャラのイメージを膨らませて1994年にリュック・ベッソン監督のハリウッド進出作「レオン」として甦ることになったことはいずれも有名な話である。また、本作はジャン・ブイーズの遺作でもある。
映画データを記しておくと、監督と脚本はリュック・ベッソン、撮影はティエリー・アルボガスト、音楽はエリック・セラである。(サントラ盤もなかなか良いですよ。)そして出演は、アンヌ・パリロー、ジャン・ユーグ・アングラード、ジャンヌ・モロー、チェッキー・カリョ、ジャン・レノ、ジャン・ブイーズ、フィリップ・ドゥ・ジャネラン、フィリップ・ルロワ、マルク・デュレ、パトリック・フォンタナ、ジャック・ブーデ、ロラン・ブランシェたちである。
物語は、警官殺しの罪で無期懲役となり収監されたニキータ。彼女は麻薬中毒患者でもあった。そんな彼女は政府の秘密工作員候補としてピックアップされる。断れば死しかないと知ったニキータは秘密工作員になる訓練を受ける。厳しい訓練が続き、3年後、一流の工作員となったニキータは凄腕で活躍を重ねていくが、ある日、ニキータは一人の男を愛したことから状況が変わっていき...
クライマックスも余韻を残すものであり、これがまたとても良いものである。そして、本作にはもう一つのお楽しみがある。それはリメイクされた「アサシン」と見比べるということである。(本作とそっくりなところが多数ある...)いずれにしても、本作は'90'sという新しい時代に向けて生まれた名作であり、本作を見ておかないと'90'sのヒロイン・アクション作品は語れません。じっくりと見ましょう!
↓サントラ盤はこちら
La Femme Nikita: Original Motion Picture Soundtrack
- アーティスト: Eric Serra
- 出版社/メーカー: Varese Sarabande
- 発売日: 1991/03/19
- メディア: CD
↓リメイク作の「アサシン」はこちら
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