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さそり2話(けもの道・中編) [ドラマ]

放送から2年半が経過しているものの、この作品はもっと注目されてもいい作品なので、今頃になって書いている。今回は全8話のTVシリーズの第2話であるが、3つのエピソードの中の最初のエピソードの「中編」です。

前編からの続き。Y刑務所からの脱獄に成功した松島ナミと大友忍。山を歩いて二人がやってきたのはF市であり、そこは忍がかつて住んでいた町だった。で、忍はかつて務めていた病院(京極第二病院)にやってくる。(ナミも一緒)で、院長の京極慶介(きょうごく・けいすけ、忍の彼氏)と接触し、匿ってもらう。また、忍はナミのことを「私を助けてくれた恩人なの」と言い、ナミも匿ってもらうことになる。

311号病室。「面会謝絶」の札がかかっている。中では忍が食事を掻き込むように食べていたが、ナミは食事ではなく、ラジオのニュースを聞きながら体を拭いていた。そこに京極がやってきて、怪我をしている忍は患者としてこの病室で匿い、ナミは「桑原桜子(くわはら・さくらこ)」としてこの病院の用務員として匿うことにした。

早速、用務員として働きだしたナミだったが、用務員の主任のおっちゃん・大竹にこき使われることになる。で、ある病室(510号室)の掃除にやってきたナミは、そこで生命維持装置に繋がれた老女・勝俣房恵と出会う。ナミの目を「悲しい目」と言ってアドバイスを言う房恵は、床に落ちたコンパクトを拾ってくれたナミに「お化粧でもして...」と言って、それを渡した。

恩田と相原は警視庁の北見刑事をマークしていた。自分は誰かに付けられていると感じた北見だったが、恩田と相原は身をかわして北見には気づかれなかった。

用務員として、窓の拭き掃除をしているナミ。京極が怪しい動きをして、ある病室から出てくる姿を目撃する。京極がいなくなったことを確認してからその病室に行くと、510号室で、房恵に繋がれた生命維持装置の電源コードがコンセントから抜かれているのに気づく。で、それを看護師さんに伝えたナミ。で、院長がやってきて処置をして、何事も起こることはなかった。

ナミは忍の病室に行き「信じるな」と忍に言うが、忍は「匿ってもらって、よくそう言うことよね」と取り合わない。慶介がいたから刑務所でゴミみたいな扱いをされても耐えられた、と言う忍は院長のことを完全に信じている。ナミは「むやみに人を信じない方が良い」と言うが、忍は「愛したこと、愛されたこと無いでしょう」と逆にナミの方が信じられないと言って責める。ナミは「後悔しても知らないわよ」と言うが、これに怒った忍は「出てってよ!」ナミを追い出し、「恩知らず!」と捨て台詞。

ナミはかつて自分が住んでいた家にやってきた。その家は、現在ゴトー不動産が売家として扱っている物件である。中に入ったナミ(どうやって入ったかは突っ込みませんが...)は両親が殺された時のことを思い出していた。そんなナミは2階のかつて自分の部屋だった小部屋にいく。窓から外を眺めているナミだったが、押し入れに男が潜んでいて「遅いよ、お前」と言うと、笑いながら出てきた。彼はY刑務所の郷田所長に雇われた犬神で、ジャージ姿をしていた。犬神はいたぶるようにナミに迫ってくる。逃げようとするナミだったが、犬神は逃がさなかった。で、小刀を手にした犬神はナミを刺した。が、手応えがなく、その隙にナミは走って逃げていった。

侵入者がいるとは夢にも思っていないゴトー不動産の人間は、この家を見に来た若夫婦を連れて家に入ってくる。居間を見ている若夫婦は一軒家ということで(価格が)高いだろうが気になっていたが、訳ありでお買い得、という不動産屋。そこにナミが姿を現し、顔を隠すようにして庭に出て行って逃げていった。で、「この家の管理、どうなってるんだ?」と問いつめる若夫婦。そこにナミを追ってきた犬神が姿を現す。犬神を捕まえて問いつめようとする不動産屋だったが、犬神はすれ違いざまに不動産屋が持っている鞄を真っ二つに斬り、そのままナミを追いかけて庭に出て行った。

難を逃れたナミは、房恵からもらったコンパクトを手にしていた。コンパクトの真ん中が凹んでいて、犬神の小刀を受け止めていたのだった。コンパクトを見つめたナミは房恵のことを思い出した。

京極第二病院、510号室。院長が房恵に投薬を行っていた。そこに「慶介さん」と言って忍がやってきた。「部屋から出るなと言っただろう」と院長は忍を元の部屋に連れ返そうとするが、忍はそこにあった薬に気づいた。それは患者を安楽死させる薬であり、忍は「あの時だけと言ったじゃない。早く点滴外して」と房恵を助けようとするが、院長がそれを止めて「誰が脱獄しろと言った」と言って忍を責める。更に副院長の藤田が忍の背後から現れ、忍を殴りつけた。

ナミは主任の大竹に「病院にはもう戻らない」と電話を入れる。そして忍に伝えて欲しいことがあると言うが、大竹は伝えたかったら自分で伝えろ、と言い、患者が一人心で忙しいということを話す。ナミは「亡くなった患者の名前、教えて」と言って大竹から聞き出した。

相原は京極第一病院の前にいて、郷田所長に対して無線連絡を入れていた。ナミは北見刑事とは接触していないようだと伝え、先に784号(忍)が務めていた京極第二病院を当たることを報告する。また、恩田は、忍は第二病院の院長と出来ていたが、遊ばれていたようなものだろう、と状況は調べ上げていて、それを報告する。で、恩田と相原は第二病院に向かう。無線連絡を終えると、郷田所長は電話で犬神に「念のため、お前も行け」と指示を出した。

警視庁、北見はかつてのナミの家に空き巣が入ったと言うことを耳にする。上下グレーのジャージの男と若い女で、出くわした不動産屋が刀で斬りつけられたということで、北見は何かを感じた。

京極第二病院に戻ってきたナミ。510号室に入ってくると、そこでは大竹がベッドの片付けをしていた。大竹は「戻ってきたのか...今夜、ゆっくり可愛がってやるからな」と嬉しそうに言うが、ナミは険しい表情だった。で、大竹を振り切って病室から出たナミは怪しげな行動をする院長の見かけると、そっと後を追った。

院長と副院長が勝俣夫妻と霊安室の前で話をしていた。「保険金1億、院長に30%、私に20%」と持ちかけているが、それを了承する勝俣夫妻。で、診察室に勝俣夫妻を促し、副院長は霊安室の鍵を確認するように閉めると診察室に向かった。その話を聞いていたナミは、霊安室の中からうめき声を耳にし、ドアに掛けられた南京錠を壊して霊安室に入る。で、そこにあった遺体の顔を確認すると、房恵だった。そうしていると、奥からまたもうめき声がした。で、ナミはカーテンを開けて奥に行く。

そこには、顔を腫らして拘束服を着せられ、身動きできないように縛り上げられた忍が横たわっていた。ナミは忍の猿ぐつわを外してやる。忍は何か言おうとするが、言葉にならない。ナミは「しゃべらないで」と言うが、忍の言いたいことは分かっていた。忍を肩で抱えるように連れて行こうとするナミは「知らぬが仏。知れば茨のけもの道」と呟く。そして、忍を抱えながら霊安室を出て階段を上っていくのだった。(中編 了、ということで、以下は「後編」に続く)

ハードな展開で物語が進んでいくが、ナミと忍のキャラの違いが良くでている物語でした。そして、郷田所長に雇われた犬神のキャラがまたぶっ飛んでいて、「後編」が楽しみである。

尚、本作は時代を意識して、携帯電話は一切登場しない。そして公衆電話としてピンク電話という拘りを持っている。(だからこそ、恩田と相原は所長との連絡に無線機を使っているのである。)が、そこまで時代を考えて拘るのであれば、今回の物語では一点だけ気になるところがあった。それは、犬神が郷田所長からの電話を切った後の所である。JRの車両基地の横を歩いていく犬神だが、そこに止まっている電車がステンレス・ボディの車両であったが、この車両が出てくるのであれば、携帯電話は既に存在している。逆に、携帯を出さないのであれば、ここは昔の湘南電車にしてもらいたかった所である。→BSの低予算ドラマだったら、そこまでは仕方ないのかも知れないが...

主演の水橋さん、丹羽Pは「」で選んだ、と言っていたが、いい目をしています。(「愛の道 チャイナロード」や「恋日」とは完全に別人の目ですが、良い演技をする女優さんです。→丹羽Pの目はやっぱり確かですね。)

 

 

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