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PINK FLOYD『MEDDLE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは、1971年に発表されたものであり、邦題は「おせっかい」。前作「ATOM HEART MOTHER」(邦題:「原子心母」)に続いてまたも発表したコンセプト・アルバムである。本アルバムでは、LPのB面を占領している『Echoes』がその象徴的な大曲である。(「原子心母」と同様の構成です。)そうして彼らは、人類の文化遺産としてその名を刻み込む名盤「THE DARK SIDE OF THE MOON」(邦題:「狂気」)を発表することになる。

本アルバムに収録されているのは以下の全6曲である。『One Of These Days』『Pillow Of Winds』『Fearless』『San Tropez』『Seamus』『Echoes』。

この中からは、やはり『Echoes』と言うことになるが、日本ではプロレスラー・A.ブッチャー(更にはT.ジェット・シンも使いました)の入場テーマ曲として使われた『One Of These Days』(邦題:「吹けよ風、呼べよ風」)というインスト・ナンバーも有名である。

で、『Echoes』であるが、この曲はオーケストラを参加させずに、彼らの才能が見事に融合して、宇宙空間を漂わせる神秘的なサウンドを築き上げていて、聴く度に新たなイメージを想像させてくれる。そしてこの曲は20分を越える一大叙事詩としてまとめられている。(この曲の発表時では、LPという録音媒体の収録時間の関係もあったろうが、現在のCD時代であれば、ひょっとしたら1時間を超える作品として仕上げられたのではないかという気もします。)この曲をじっくりと聴けば、色々な想像力をかき立ててくれることにもなり、これを聴かずして何を聴くというのでしょうか。

前作「原子心母」も傑作、名盤と言われるが、本アルバムもそれに劣らない大傑作である。が、本アルバムの不幸は、「狂気」が発表されたことによって隠れてしまったということにある。(更に「THE WALL」によって隠れた名盤の様になってしまった。)が、その「狂気」も突然生まれたわけではなく、「原子心母」と本作というステップを経て生まれたものである。FLOYDファンはしっかりと本アルバムも聴いているでしょうが、FLOYDを余り知らないという方も、本アルバムの存在を忘れないでもらいたい所である。(しかし彼らのサウンドは、それを理解できる者たちだけが聴けばよいものであり、ある意味では選ばれし者に与えられる特権でもあるため、「聴きましょう!」と言うことは言いませんよ。)

 

Meddle

Meddle

  • アーティスト: Pink Floyd
  • 出版社/メーカー: Mobile Fidelity
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↓この2 in 1(2枚組なので、果たしてこういうのか?)もお涙ものです。

Atom Heart Mother / Meddle

Atom Heart Mother / Meddle

  • アーティスト: Pink Floyd
  • 出版社/メーカー: Emi
  • 発売日: 2002/12/02
  • メディア: CD


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コメント 1

カズキ

父さんの影響でピンク・フロイドにはまりました。ウォーターズの曲作りとギルモアのギターは世界遺産です。笑 
僕は大学生ですが、70~80年代の洋楽が大好きです。なので、名盤をたくさん紹介してくれるこのブログには大感謝です。これからもよろしくお願いします。
by カズキ (2007-08-08 10:36) 

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