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「THE THING」('51) [映画(洋画)]

表題の作品は1951年に製作されたSF映画の古典として名高い「遊星よりの物体X」であり、カルト的人気のある作品でもある。タイトルに製作年まで記したのは、本作は1982年にジョン・カーペンター監督がリメイクし、そのリメイク作品と原題が同じためである。(邦題は、本作は「遊星よりの物体X」であるが、リメイク作は「遊星からの物体X」ということで、ややこしい...)

異星人が登場するSF映画というのは無声時代にもあったが、その異星人が襲ってくるというSFホラーとなると、この古典的な作品として本作が挙げられる。が、あまりにも登場したのが早すぎて、SFホラーというジャンルの作品はB級扱いされることになってしまった。が、物語の方は後に「エイリアン」(1979年)から始まるこのジャンルのブームに乗って多数作られた中でもしっかりとしたものになっている。劇中に登場する装置などは確かに時代を感じるものであるが、これは制作された時代を考えたら当たり前のことでもある。

映画データを記しておくと、原作はジョン・W・キャンベル・Jr.(小説『影が行く』)、製作はハワード・ホークス、監督はクリスチャン・ネイビー、脚本はチャールズ・レデラー、撮影はラッセル・ハーラン、音楽はディミトリ・ティオムキンである。そして出演は、ケネス・トビー、マーガレット・シェリダン、ロバート・コーンスウェイト、ダグラス・スペンサー、ジェームズ・アーネス、ジェームズ・R・ヤングたちである。

物語は、北極に墜落した円盤の事故現場から回収された宇宙人の死体が運ばれたアラスカの米軍観測基地。氷が溶け出したことから異星人が甦り、基地の人々を襲い始める。で、その異星人と人類の戦いが始まった...

演出もなかなかのものであり、異星人との戦いをダイナミックに見せてくれる。確かに、劇中に登場している物は時代を感じてしまうが、息を持つかせぬストーリー展開の前にはそれも殆ど気にならなくなる。「エイリアン」以降、'80'sになると数多くのSFホラー作品が世の中に誕生したが、このジャンルの作品を見るのなら、本作は見ておくべきであり、本作を見ていなければ、このジャンルについて語る資格はない、と言っても良い作品である。で、本作を見たら、リメイク作である「遊星からの物体X」も見てみましょう!

 

遊星よりの物体X

遊星よりの物体X

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • 発売日: 2003/08/25
  • メディア: DVD

↓リメイク作はこちら

遊星からの物体X

遊星からの物体X

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/21
  • メディア: DVD


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