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「WAR GAMES」 [映画(洋画)]

表題の作品は1983年の映画「ウォー・ゲーム」である。今でこそパソコンのネットワークは世界中に張り巡らされていて、誰でも手軽にインターネットに接することが出来る状態になっているが、本作製作当時は、「パソコン通信」と言われるものがあったが、コンピューター・ネットワークというものはまだまだ日常生活とはかけ離れたものであった。そんな時代に、一人の少年がアメリカ・国防省の軍事コンピューターにアクセスし、第三次世界大戦の危機にまでなるという物語は、時代を上手く読んだ物語である。セキュリティ・システムが構築されているとは言っても、この世に「完璧なもの」現在の方が本作製作当時よりもずっと起こりそうな気がします。

映画データを記しておくと、監督はジョン・バダム、脚本はローレンス・ラスカーとウォルター・F・パークス、撮影はウィリアム・A・フレイカー、音楽はアーサー・B・ルビンスタインである。そして出演は、マシュー・ブロデリック、ダブニー・コールマン、ジョン・ウッド、アリー・シーディ、バリー・コービン、ジュアニン・クレイ、ケント・ウィリアムズ、デニス・リップスコーム、ジョー・ドーシー、アーヴィング・メッツマン、マイケル・エンサイン、ウィリアム・ボガート、スーザン・デイヴィス、ジェームズ・トルカン、デヴィッド・クローヴァー、ドリュー・シュナイダー、マイケル・マドセン、エリック・スターンたちである。

パソコン狂の少年が偶然にアクセスしたのは、北米大陸防空司令部のコンピューターであった。が、少年はそんなこととはつゆ知らず、そこにあった「全面核戦争ゲーム」を新たに開発されたゲームだと思ってそのプレイを始める。すると、コンピューターはそれに反応して現実に全面核戦争を開始しようとして、世界は第三次世界大戦の危機にさらされることに...

スリリングな展開で緊張感に溢れる物語が展開するが、四半世紀近くも前の作品ということで、コンピューターに関する様々な要素は前時代的な所もあるが、ストーリー展開がそういうことを忘れさせてくれる。ネット社会が進歩する度に、この物語が実際に起こってしまうのではないか、というような気にさせてくれる。何せ、最近は「単純な操作ミス」ということで色々な事故(問題)が発生していますからね。ということで、製作当時には「近未来の危機を描いたSFサスペンス」と言った作品であったが、最近では「将来発生する危機を描いたシミュレーション」と言うことが出来る(かもしれない)作品である。

更にもう一つ。当時はまだ無名に近い存在だったアリー・シーディが出演している所は注目点の一つです。彼女はこの後の1985年の「セント・エルモス・ファイヤー」でブラッド・パックの一人として注目され、1986年の「ショート・サーキット」でアイドル的存在になるが、この点でも本作は「先見の明があった」と言っていいでしょう。

ということで、本作はネット社会が進化する度に評価が上がっていく作品であり、そういう時代に生きる現代人としたら必見の作品でもある。製作当時は単なる娯楽作品に過ぎなかったが、評価というものは時代と共に変わっていく、ということを教えてくれる作品でもあります。

 

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