「WHERE IS PARSIFAL?」 [映画(洋画)]
表題の作品は、1984年のイギリス映画「トニー・カーチスの発明狂時代」である。物語はドタバタ調のコメディ作品であるが、本作には注目の映画人が何人か絡んでいる。(その人物がということで、もっと光が当たっても良い作品であるが、日本ではコメディ作品は冷遇されているということが垣間見られます。当然のように、DVD化されていません...)
映画データを記しておくと、製作総指揮はテレンス・ヤング、製作はダニエル・カリロ、監督はアンリ・ヘルマン、脚本はベルタ・ドミンゲス・D、撮影はノーマン・ラングレー、音楽はヒューバート・ロスティングとイワン・ジュリアンである。そして出演は、トニー・カーティス、オーソン・ウェルズ、ドナルド・プレザンス、エリック・エストラーダたちである。
製作総指揮を執ったテレンス・ヤングは、「007」シリーズで「ドクター・ノオ」「ロシアより愛をこめて」「サンダーボール作戦」の監督を務め、「007」シリーズを世界的な人気シリーズにした立役者の一人である。尚、本作は彼の映画生活において、最後の作品ということになる。(本作の後に引退して、亡くなったのは10年後の1994年なので、「遺作」とは言わない。)
オーソン・ウェルズは1985年に亡くなるのだが、本作は彼が出演した最後の映画である。(この後、TVの「こちらブルームーン探偵社」のゲスト出演と、アニメ「トランスフォーマー ザ・ムービー」(これが彼の遺作となった)の声の出演があるが、彼の姿が映っている作品としたら、本作が一番最後ということになる。)
また、エリック・エストラーダは日本でも人気を博したTVドラマ「白バイ野郎ジョン&パンチ」でパンチを演じたある人である。
物語は、ある日、レーザー光線を発明してしまった発明狂の夫と、世界改革に燃えているハチャメチャな妻というパーシファル夫妻が繰り広げるドタバタ・コメディである。馬鹿馬鹿しいストーリーであるが、芸達者なキャスティングが真面目に演じていて、だからことそこが面白い。とにかく、何も考えずに楽しむことが出来る作品である。もっと評価されるべき作品なんですけどねぇ~
↓参考まで
コメント 0