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「赤胴鈴之助」(その2) [映画(邦画)]

シリーズ全9作ある中で、今回は第4作と第5作についてです。いずれもが1957年の作品なので、製作から半世紀という歳月が流れたことになるが、時代劇であれば、極端に古という印象はありません。「少年画報」に連載された漫画が原作で、原作者武内つなよしである。

ということで、まずは第4作の「赤胴鈴之助 飛鳥流真空斬り
この作品は時間は50分ということで、1時間ドラマを1本見る、という感覚で見ることが出来る作品であり、見やすい作品である。映画データを記しておくと。監督は安田公義、脚本は岡本繁男、松村正温、吉田哲郎の3人、撮影は相坂操一、音楽は渡辺浦人である。そして出演は、梅若正二、中村玉緒、三田登喜子、清水元、尾上栄五郎、光岡竜三郎、荒木忍、上田寛、種井信子、市川和子たちである。

物語は、鈴之助が真空斬りの秘太刀を教えてもらうために剣聖・赤心斎のいる富士山麓に向かう。しかし赤心斎は「武芸の道は自分の心で磨くものだ」と言って鈴之助の弟子入りを許さなかった。そんな中で、ある日赤心斎を暗殺しようとする一味を鈴之助がくい止めたことによって、鈴之助は赤心斎の弟子となることを許されたが...

続いて、第5作の「赤胴鈴之助 新月塔の妖鬼
この作品からカラー作品となりました。で、時間の方も70分というように長くなりました。(でも、1時間ちょっとと言うのは見やすい時間である。)カラーになったということもあってが、本作はスケールの大きな物語となり、たっぷりと見せてくれる作品になった。

映画データを記しておくと、スタッフは第4作と同じである。(よって、上記参照と言うことで省略します。)出演も梅若正二、中村玉緒、林成年、三田登喜子、黒川弥太郎、朝雲照代、愛原光一、内海透、大杉潤たちという、お馴染みの顔ぶれである。

物語は、幕府を倒して天下を手中にしようと企む鬼面党一味が暗躍していた。幕府はそんな鬼面党を捕らえるために千葉周作に鬼面党の捕縛を命じる。が、千葉周作は病床の身であり、鈴之助が呼び寄せられた。鈴之助は竜巻雷之進と共に鬼面党に立ち向かって行く...

本シリーズは、視聴ターゲットを子供としているシリーズであるが、本巻的なセットを使うなど、なかなか凝った作りをしているということもあって、結構楽しむことが出来る作品に仕上がっている。ストーリー展開は、視聴者を考えてか分かりやすいものであるが、その分かりやすさが逆に「時代劇ヒーロー」作品という求められるものを与えてくれることになり、安心して見ることが出来る。それにしても、時代劇の世界のヒーローって、最近は本当に生まれませんね...

 

↓全9作のセット

赤胴鈴之助 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2002/12/20
  • メディア: DVD

↓バラ(但し、DVDではなくビデオです。)

赤胴鈴之助/飛鳥流真空斬り

  • 出版社/メーカー: 大映
  • 発売日: 1984/08/25
  • メディア: ビデオ

赤胴鈴之助 新月党の妖気

  • 出版社/メーカー: 大映
  • 発売日: 1998/10/09
  • メディア: ビデオ

↓原作漫画

赤胴鈴之助 [少年向け:コミックセット]

  • 作者: 武内つなよし
  • 出版社/メーカー: 少年画報社
  • メディア: コミック

↓参考まで

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  • 作者: 歴史群像編集部
  • 出版社/メーカー: 学研
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本

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  • 作者: 菅野 豪
  • 出版社/メーカー: スキージャーナル
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本


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