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「月光仮面」(その4) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーロー第2弾の「月光仮面」も今回が最終回です。取り上げるのは1981年に22年ぶりに復活した作品です。タイトルはズバリ「月光仮面」ということで実に分かりやすいのですが、このタイトルは全6作ある過去のシリーズには無いものであり、タイトルが被っているということはありません。(シリーズ第1作ですら「月光仮面・第1部」と言うタイトルで、その他も何なりかのサブタイトルが付いています。)

この作品が製作された頃は、TVシリーズで「仮面ライダー」や「ウルトラマン」が数年ぶりに復活して新作が製作(スカイライダーとウルトラマン80)され、また、戦隊シリーズも「デンジマン」が好評ということもあって、特撮ヒーロー作品が復権した頃である。(何度も隆盛期と衰退期を繰り返しますけど...)で、それに乗って国産初のヒーローである「月光仮面」も復活することになった。以前の劇場版は全て白黒作品であるが、本作はカラー作品である。

映画データを記しておくと、原作は川内康範、監督は澤田幸弘、脚本は川内康範と澤田幸弘の2人、撮影は山崎善弘、音楽は川内康範である。そして出演は、桑原大輔、地井武男、志穂美悦子、鈴木瑞穂、ジョニー・大倉、原田大二郎、藤岡琢也、井上純一、鈴木やすし、ガッツ石松、五代高之、斉藤智美たちである。尚、JAC(現在のJAE)が派手なスタントを見せてくれている。また、時間の方は108分ということで、時間的にも普通の作品である。

物語は、「愛の理想郷」を作るために、その資金を得る目的で次々と現金輸送車を襲うレッド・マスク団に月光仮面が立ち向かうというものである。

JACのスタントといい、月光仮面が乗るバイク・ムーンライト号のデザインといい、なかなか悪くはないのだが、如何せん本作はかつての月光仮面の様に大きな注目を集めることなく、期待を裏切る形になってしまい、本作も忘れ去られるような存在になってしまった。(DVD化などされる気配もなく、ビデオも現在は存在しているのかすら分からない状況です。)裏を返せば、特撮ヒーローの復活ブームに便乗しただけで、訴えるものが何もなかったというである。(要するに、ブームに乗っただけではダメと言うことである。)

一応、本作もあるということで取り上げたが、話の肴にするということで見てみるというのが良いでしょうが、「月光仮面」というヒーローがお好きな方は、見ない方が(無視する方が)よろしいんじゃないかと思います。

PS.当初、この記事は、5/9の18:00にUPする予定であったが、「6代目ケータイ刑事」の話が飛び込んできたので、後ろにずらしました。

 

↓資料
ネオンサインと月光仮面 宣弘社・小林利雄の仕事

ネオンサインと月光仮面 宣弘社・小林利雄の仕事

  • 作者: 佐々木 守
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: 単行本


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