「トラック野郎」(その4) [映画(邦画)]
4回目となる「トラック野郎」はシリーズ4年目となる1978年に制作されたの2本となる第7作と第8作の2本です。
まずは、シリーズ第7作の「トラック野郎・突撃一番星」
映画データを記しておくと、1978年の東映東京の作品で、上映時間は103分である。監督は鈴木則文、脚本は掛札昌裕と中島信昭の2人、撮影は飯村雅彦、音楽は木下忠司である。そして出演は、菅原文太、愛川欽也、春川ますみ、原田美枝子、せんだみつお、川谷拓三、樹木希林、辰巳柳太郎、中村玉緒たちである。(マドンナは原田美枝子である。)
今回の物語の舞台は伊勢である。また、前年の「スター・ウォーズ」や「未知との遭遇」などのSF映画のヒットを受けて、桃次郎がSF熱に取りつかれているという設定があり、流行りを取り入れているという楽しい所がある。物語のパターンはいつもの通りである。鳥羽のイルカ島のイルカ調教師・月田えり子と出会った桃次郎はいつものようにえり子に一目惚れ。で、えり子の幼なじみのトラック野郎・玉三郎を助手にしてえり子に接近しようとする桃次郎。しかしえり子には養殖アワビの研究をしている意中の男がいた...
続いて、シリーズ第8作の「トラック野郎・一番星北へ帰る」
映画データを記しておくと、1978年の東映東京の作品で、時間は109分である。監督は鈴木則文、脚本は鈴木則文、掛札昌裕、中島信昭の3人、撮影は中島徹、音楽は木下忠司である。そして出演は、菅原文太、愛川欽也、春川ますみ、大谷直子、黒沢年男、舟倉たまき、田中邦衛、せんだみつお、新沼謙治たちである。(マドンナは大谷直子である。)
物語の舞台は陸奥である。(「北」と言うと北海道と想像するが、北海道はシリーズ第3作で舞台となっています。)見合いをすることになった桃次郎。が、見合い相手と付き添いの子連れの未亡人とを取り違えた桃次郎は未亡人・北見静代に一目惚れ。で、静代の住む陸奥にひたすら通う桃次郎。そんな所に、アメリカ帰りのコンボイ野郎・九十九譲次が現れ、桃次郎は彼と色々と張り合うことに...
コンボイと言えば、アメリカ版トラック野郎と言ったことになるが、そもそもトラック野郎は日本版コンボイと言うことが出来るだけに、それを登場させるというのは面白い所である。(それを演じた黒沢年男が良い味を出している。)また、桃次郎が惚れた相手が今までのシリーズと少し違うというのも注目で、シリーズ全10作の中ではちょっと異色作と言うことになる。(それでも、大骨は変わっていませんが...)
この年の2本は、今までのシリーズの基本はしっかりと押さえているものの、少し変えようという所が見える作品である。(まあ、全く同じパターンを繰り返すのも何ですし...)それでも安心してみることが出来るシリーズである。
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