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「眠狂四郎」(その3) [映画(邦画)]

市川雷蔵主演シリーズの第2回となる今回は、1964年に製作された残りの2本です。(1964年には、合計3作が製作されたが、内1本は前回で述べました。)この2本については、シリーズの中でもちょっと不遇な扱いを受けている作品たちでもある。というまし、雷蔵主演の第2作「眠狂四郎 勝負」の評価があまりにも高かったことから、第3作は期待に応えられず、低い評価を受けている。そして、それを脱するために第4作ではエロチシズムと猟奇的な所を作品に取り入れていて、雰囲気が少し違う作品になった。が、それでも広く支持されるシリーズであるだけに、シリーズの内容を考えたらバラエティに富むことになり、よろしいんじゃないかと...

まずは、雷蔵主演シリーズの第3作眠狂四郎 円月斬り
作品データを記すと、本作は1964年の大映京都の製作した作品であり、時間は85分である。原作は柴田錬三郎、監督は安田公義、脚本は星川清司、撮影は牧浦地志、音楽は斎藤一郎である。そして出演は、市川雷蔵、浜田ゆう子、東京子、丸井太郎、成田純一郎、植村謙二郎、伊達三郎、水原浩一、佐々木孝丸、南條新太郎、月宮於登女、毛利郁子、美吉かほる、若杉曜子、原聖四郎、たちである。

物語は、将軍の隠し子とその母親が、世継ぎを狙って暗躍するが、それに狂四郎が立ち向かっていくという物語である。将軍・家斉の隠し子である片桐高之はマザコン(江戸時代にこういう言葉はなかったはずですが、そういう人間はいても不思議ではありませんが...)であり、刀剣マニアであった。そんな彼は、母と共に世継ぎの座を狙っていた。そんな中、高之は狂四郎の持つ「無想正宗」に魅せられて、我がものにしようと企んだが...

続いて、雷蔵主演の第4作眠狂四郎 女妖剣
作品データを記しておくと、1964年の大映京都の作品で、時間は81分である。原作は柴田錬三郎、監督は池広一夫、脚本は星川清司、撮影は竹村康和、音楽は斎藤一郎である。そして出演は、市川雷蔵、藤村志保、城健三朗、久保菜穂子、根岸明美、春川ますみ、小林勝彦、中谷一郎、浜村純、阿井美千子、毛利郁子、稲葉義男、水原浩一、伊達三郎、浜田雄史、南条新太郎、寺島雄作、杉山昌三九、浅野信治郎、たちである。

大奥の女たちに密かに阿片を送りこんでいる豪商・備前屋、淫欲と阿片に溺れる将軍の娘・菊姫、隠れキリシタンであり、しかも狂四郎と血のつながりのある聖女・びるぜん志摩。それらが意外な絡みを見せてくれる作品である。江戸から浜松に向かった狂四郎に対して刺客が襲うが、そこがちょっとエロチックなところがある。また、狂四郎の冷酷な所も見られ、色々と楽しむことが出来る作品である。娯楽作品としたら、こういう作品は歓迎されるでしょうが、シリーズの中でも支持率の高い一本でもある。

 

眠狂四郎円月斬り

眠狂四郎円月斬り

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2004/03/21
  • メディア: DVD

眠狂四郎女妖剣

眠狂四郎女妖剣

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2004/03/21
  • メディア: DVD

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