「金玉満堂/THE CHINESE FEAST」 [映画(洋画)]
表題の作品は1995年の香港映画「金玉満堂 決戦!炎の料理人」である。「君さえいれば 金枝玉葉」の主演コンビであるレスリー・チャンとアニタ・ユンのコンビで贈るグルメ・エンタテイメントである。また、日本の某テレビの料理エンタテイメント番組を意識して製作されたものであって、料理対決を行うコメディ作品である。(2006年第四四半期のドラマ「鉄板少女アカネ!」はこの作品を意識しているような感じがしますね...)とにかく、コック姿のアニタが可愛い!
映画データを記しておくと、1995年の香港映画で、時間は106分ということで、香港映画としたら少し長めの作品ということになる。(90分前後が標準的な香港作品で、100分を越えたら長いことになります。)製作は「香港のスピルバーグ」と言われるツイ・ハークとレイモンド・ウォン、監督はツイ・ハーク、脚本はツイ・ハークとチェン・チュンタイとン・マーファイの3人、撮影はピーター・パウ、音楽はローウェル・ローである。(ツイ・ハークは制作、監督、脚本の3役です。)そして出演は、レスリー・チャン、アニタ・ユン、ケニー・ビー、ジャウ・ウェンジュオ、ロー・ガーイン、ニー・シューチュン、ション・シンシン、ウィン・ツァオ、たちである。
物語は、名のあるレストランに勝負を挑んでは乗っ取り、自社チェーンに加えることをしている料理の超人集団。新たな標的となったのは名門「満漢楼」であり、いつものように勝負を挑んできた。が、「満漢楼」では、名料理人であり、オーナーでもあるオウが倒れ、料理人たちも逃げ出していて、勝負どころではなかった。で、オウの娘・ガーウェイと、料理人見習いのサンが立ち向かうことになる。このままでは勝負にならないと考えた二人は、かつて中国一の料理人として知られるキットを助っ人に迎えようとして、彼を捜しはじめた。やっとの事でキットを捜し出した二人だったが、キットはアル中だった...
香港特有のギャグが満載であるが、そんな中でも本作には、山口百恵のファンであるレスリー・チャンが彼女の出演作品のパロディをやっている所があり、この部分には注目です。(本筋とは関係ない展開に走っていますが...)また、アニタも可愛く元気に演じていて、こういうアニタもまた良いものです。
尚、本作に「料理」のことを色々と求めるのは誤りである。料理対決というのがクライマックスになっているが、そこを楽しむ作品ではありません。そこに向かうまでの紆余曲折のハチャメチャな展開を楽しむ作品なのである。と言っても、カンフー・アクション作品のような派手なアクションもない。ということで、香港作品としたらおとなしい感じがするが、芸達者なレスチー・チャンとあまりにも可愛いアニタ・ユンを楽しむ作品であるので、そこを楽しみましょう。「アニタの手料理」なら一度は食べてみたいと思いますが、本作のガーウェイとサン、キットの作る料理だったら遠慮しておきます、というようなことを考えながら鑑賞しましょう。
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