「大三元/TRI-STAR」 [映画(洋画)]
表題の作品は1996年の香港映画「恋する天使」である。「金玉満堂 決戦!炎の料理人」の監督&主演コンビによるラブ・コメディである。(レスリー・チャンと袁詠儀(アニタ・ユン)のコンビはその他にも「君さえいれば」「ボクらはいつも恋してる」(=「金枝玉葉」シリーズ)があります。)香港コメディらしさのある作品で、レスリー・チャンの魅力に満ちた作品である。(アニタも勿論可愛いですが...)
映画データを記しておくと、1996年の香港作品で、時間は107分である。製作はツイ・ハークとレイモンド・ウォン、監督はツイ・ハーク、脚本はツイ・ハークとチェン・チュンタイ、撮影はアーサー・ウォンとクリストファー・ドイル、音楽はローウェル・ローである。(相変わらず、複数の役割を担っているツイ・ハークです。)そして出演は、レスリー・チャン、アニタ・ユン、ラウ・チンワン、ハン・ヤンヤン、たちである。
物語は、恋多き青年神父が夜の女と出会い、彼女のために奔走する神父と娼婦の交流を描いたものである。青年神父・ツォンの協会に、ある日パイという女性が逃げ込んできた。彼女は借金取りに追われている娼婦であった。パイの話に心を痛めたツォンは、彼女を助けることを決意して、彼女とその仲間達が済んでいるアパートに引っ越した。そして娼婦たちに希望を与えていく。で、パイたちは歌手になることを夢見るようになるが、売春を仕切るマフィア組織と警察との抗争に巻き込まれてしまった...
レスリー・チャン演じる神父は女性にモテモテだが、ちょっとマヌケな所があるというキャラクターで、如何にも香港コメディらしい設定であるが、それを上手く演じている。コメディの場合はキャラクターも大事であるが、やはり主演の力量がもろに出るのだが、本作のレスリーは実に上手く、一気に物語に引き込まれる。アニタも魅力的であるが、本作は何と言ってもレスリーである。(既に何本かでコンビを組んでいることもあって、この二人のコンビも息が合っていて良いですよ。)派手なアクション・シーンがある訳では無いが、香港コメディの神髄をたっぷりと堪能できる作品です。「コメディはちょっと...」と言う方も見ていただいて、コメディに対する視点を変えてもらいたい所である。
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