ROD STEWART『FOOT LOOSE & FANCY FREE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1977年に発表されたものであり、彼のソロアルバムとしては9枚目となる。(それまでにリリースされた2枚のベスト盤は除く。)彼の最高傑作という呼び声の高いアルバムである。邦題は「明日へのキック・オフ」というタイトルが付けられている。が、本アルバムはUK/USのいずれも1位の座は獲得していない。(名盤というのは、実は最高位2位というものが多いのです。)本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位2位、1978年の年間アルバム・チャートでは14位にランクインしている。
収録曲は以下の全8曲である。『Hot Legs』『You're Insane』『You're in My Heart (The Final Acclaim)』『Born Loose』『You Keep Me Hangin' On』『(If Loving You Is Wrong) I Don't Want to Be Right』『You Got a Nerve』『I Was Only Joking』。
この中からは『You're in My Heart (The Final Acclaim)』(邦題:胸につのる想い)がビッグ・ヒットになっており、Billboardのシングル・チャートで最高位4位を記録し、1978年の年間シングル・チャートでも37位にランクインしている。前年の1977年は年間No.1の座を「Tonight's The Night」で獲得したRODであるが、一応面目を保った形になった。(が、'78年はBEE GEESがグループとしてもソロとしてもチャートを席巻した1年でした。)また、『Hot Legs』もシングル・カットされてヒットしている。(年間チャートTOP 100にはランクインしていない。)
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『You're in My Heart』『Hot Legs』『(If Loving You Is Wrong) I Don't Want to Be Right』という所をピックアップしておくが、動と静のバランスが絶妙であり、そこにハスキーなRODのボーカルというのが良い味を出している。そして、本アルバムからはFACESに代わってROD STEWART BANDを擁していて、このこともRODの持ち味をより引き出してくれている。正に脂が乗りきった時期でしたね。
RODはこの後、ディスコ路線に走り、有名な大ヒット曲を生みだし、更に'80'sになるとポップな所も出てくるというように、時代の波に合わせるかのようにサウンドが変わることになった(この変化には賛否両論ありますが...)、彼の最大の魅力が出ているのはやはり'70'sのアルバムであり、本アルバムがその最後だったような気がする。(この後は、円熟味が増していって、別の魅力が加わることになっていきますが...)たっぷりとRODのボーカルを堪能しましょう!!
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