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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その3) [ケータイ刑事]

今回は、初代から6代目の「007」と「ケータイ刑事」それぞれについて、簡単に特徴を記し、類似点を記していく。(当然、順番は「初代」からです。が、それぞれが結構長くなったので、今回は「初代」と「2代目」ということにしました。→「3代目」以降は次回ということで...)

初代」:007はショーン・コネリー、ケー刑事は銭形愛

コネリー・ボンドの作品は全6作。(「ドクター・ノオ」「ロシアより愛を込めて」「ゴールドフィンガー」「サンダーボール作戦」「007は二度死ぬ」「ダイヤモンドは永遠に」)初代ボンドとして、原作小説のキャラを膨らませ、男の臭いを漂わせる野生の魅力を持ったボンド像を確立した。そしてシリーズの基礎を築き上げると共に、世界的な人気を獲得。このジャンルを一気に変えて、数多くの後追い/亜流作品を生み出すことにもなった。(だが、本シリーズを越えるような作品は生まれていない。)それだけ彼が確立したボンドというキャラクターは魅力的なものであった。(未だに「ボンド=コネリー」という声は多い。)また、第3作に登場した車(アストン・マーチン)はボンド・カーとして高い人気を誇っていて、ボンド・カーと言えばアストン・マーチンというように、後のシリーズでも登場している。(当然、他の車の登場もありますし、モデルは作品製作時のモデルになっています。)

銭形愛、本家の長女(青リボン)。全26話、相棒は五代巡査部長。これまでに全くない新しい刑事像を確立させ、人気を獲得。シリーズの基礎を築き上げた。演出も非常に凝ったものが多数見られ、普通はTV作品では監督を務めないような大物監督に「やりたい」と言わせる魅力あるシリーズにした立役者である。また、本作からは、多摩川ドイルという後のシリーズにも再登場するキャラクターが生まれているが、これは特筆できる所である。また、13話の1シーン・ノーカットはTV史に残る傑作となった。また、愛ちゃん愛用のマウンテン・バイクは以後の作品でも登場し、ケータイ刑事の乗り物と言えばマウンテン・バイクということになった。(色やモデルの変更はありますが...)

類似点」は、これまでも同じようなジャンルの作品はあったが、今までにはない魅力を加え、これまでのこのジャンルにはない作品として新たなスタイルを確立し、共にシリーズの基礎を確立させたこと、そして人気を獲得したことである。また、「007」シリーズはは、今でこそ大金をつぎ込んで製作されているが、初期作品は必ずしも資金の点では豊かだったとは言えない。(低予算作品ということもできず、それなりの予算を組んでの作品である。)が、「ケータイ刑事」は低予算作品である。制作費の点から数多くの制約がある中で、アイデアで傑作を生み出したというのも特筆されるべき点である。(これは金をつぎ込めばいい、という番組製作姿勢に一石を投じることにもなった。)そして、独特の「乗り物」を有しているという所である。

尚、コネリー・ボンドは2代目の後に(1作だけ)復帰したが、愛ちゃんは復帰していない、という大きな相違点も(当然ですが)ありますし、その他、相違点が多数あるのも言うまではありませんが...

2代目」:007はジョージ・レイゼンビー、ケー刑事は銭形舞

レイゼンビー・ボンド作品は「女王陛下の007」の1作のみ。前任者(初代)が降板したことで、モデルであり演技経験の無かったレイゼンビーがボンドに抜擢されて2代目を襲名した。公開当時は前任者と比較されて、作品世界が小さくなったことを筆頭に酷評されたが、後に再評価されることになり、現在では高く評価されるようになった。また、物語の中でボンドが本気で恋をして唯一結婚するということで、異色の作品でもある。(その分、原作小説に最も忠実な作品となった。)初代の男臭い雰囲気はなかったが、キレのあるアクションを見せてくれた。

銭形舞、本家の三女(赤リボン)。全13話(真希ちゃんが高校受験ということもあって、1クールで終了した。)、相棒は五代巡査部長。前作の世界観を受け継ぎながらも、呆けた天然ぽい要素を持っていて、コミカルな所が出るようになり、仙台が構築したものとは違った「ケー刑事・ワールド」を生み出した。が、第2作の宿命で、前作と比較されると、必ずスケールダウンしたというを言われ、評価を下げるということがあった。(が、今までにない魅力的な所がしっかりとあったことから、酷評というまでのものではなかった。)演じた真希ちゃんが大きくブレークしたことで、直ぐに再評価されることにもなった。また、「結婚」と言うことでも、シリーズ作品の中で唯一話が出てきていて、舞ちゃんは鑑識・柴田からプロポーズされている。(回答は「ごめんなさい」という即答でしたが...)

類似点」は、これは(人気を獲得した)シリーズの第2作の宿命であるが、前任者の功績が大きいだけに、良い所があっても(程度の差はあれ)前作と同じように評価されずに不遇な目に遭っているということである。「007」はもうボロクソに酷評されて「失敗作」という烙印まで押されている。「銭形舞」も、新たな魅力があったにもかかわらず、評価の方は今ひとつ低いものであった。が、評価が低いままで終わらないのが普通の作品ではない所であって、両者共に並みではない作品という所を見せくれて、再評価(「銭形舞」に関しては、再評価と言うほどの時間経過はなかったですが...)されていて、現在では共に評判が良くなっている。

尚、大きな相違点は、2代目ボンドは1作のみであったが、2代目ケータイ刑事の舞ちゃんは、この後の劇場版(「M1」)に登場しているということで、(形の上では)復帰していると言うことが出来る。(3代目、4代目と共に登場しているが、これは歴代が別キャラである「ケータイ刑事」だからこそ出来ることであり、「007」は同一キャラであるため、歴代が同時に登場するというのは絶対にあり得ないことですが...)

それでは「3代目」に、と思ったが、ここまででそれなりの量になったので、今回はここまでということにして、「3代目」からは次回ということにします。(当初は全3回ぐらいのつもりでしたが、この調子だと5~6回にはなりそうです...)

 

 

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